科学高校を早期卒業して韓国科学技術院(KAIST)に進学したキム・テジンさん(仮名、22)は昨年、2023年度入学の新入生としてソウルのある医科大学に再入学した。英才だけ集まるという高校でも優秀な成績を維持したキムさんは物理学者が夢で、KAISTに進学した当時には医師になることは考えたこともなかった。だが進学後に状況は変わった。キムさんは「友達が授業の代わりに予備校のインターネット講義を聞きながら修学能力試験の準備をし、先輩たちすら『遅くない』として医大進学を進めるケースが多かった。研究者として生きていくビジョンが見られず、共有できる人もいないためもどかしく落ちつかなくなり、一緒に医大受験を準備することになり、結局KAISTを出ることになった」と話した。
◇学校離れた34.3%、405人は新入生…毎年増加傾向
「医大ブラックホール」が最優秀理工系人材まで飲み込んでいる。25日に中央日報がKAIST、浦項工科大学(POSTECH)、蔚山科学技術大学(UNIST)、光州科学技術院(GISTのど理工系特性化大学4校に情報公開請求をして取り寄せた資料によると、2020年から2023年までの最近4年間に中退した学生の数は1181人に達することが明らかになった。
学校別に見ると、KAISTではこの4年間で500人の学生が学校を離れたが、これは昨年基準でKAISTの在籍学生(休学生含む)の数である4912人の10%水準だ。同じ期間にPOSTECHは198人(在籍学生1805人)、UNISTは310人(2342人、GISTは173人(1050人)が学校を離れた。
在学生の中退規模が大きいのも問題だが、大学業界では新入生の離脱をより懸念している。4年間に学校を離れた1181人の学生のうち405人は新入生だ。10人中3人以上の34.3%が入学した年に学校をやめた形だ。KAISTでは200人の学生が入学した年に学校を離れ、POSTECHは67人、UNISTは130人、GISTは8人が新入生の時に学校をやめた。中途放棄の新入生数は2020年の83人から2023年には125人で毎年増加する傾向だ。
◇「大多数が医大に行ったか」
入試業界では中退学生のうち相当数が医学部・歯学部など医薬学系列に進学したと推定している。鍾路(チョンノ)学院のイム・ソンホ代表は「最上位圏の理工系であるKAISTやPOSTECHなどの学生らが他の理工系大学に進学する理由がないだけに、中退する学生の大多数は医大に進学したり医大への準備のためにやめたとみなければならないだろう」と話す。
科学高校・英才学校の学生が卒業直後に医大に進学できないだけに、理工系特性化大学が一種の「寄り道」の役割をしているという分析もある。科学高校・英才学校では数年前から医薬学系列への進学時に奨学金・教育費全額還収(約1500万ウォン)などの制裁をしているが、ひとまず理工系特性化大学に進学して制裁を避けた後に医大へ行く学生が増加しているという意味だ。江南(カンナム)Nプラス学院でコンサルタントを務めるチャン・ヒョンジョ氏は、「すでに科学高校に通っている時から医大に行く方法を悩む。KAISTに通って気持ちが変わるのではなく、最初から『医大に行く』と決心して理工系特性化大学に進んだ後に医大入学準備をする」と話した。
◇医学部増員に理工系人材流出危機…「1人やめれば1億ウォン」
来年から医学部の定員が2000人増え、理工系特性化大学の人材流出規模はもっと大きくなると予想される。すでに3月11日基準でGIST在学生のうち28人が自らやめている。POSTECHも24年度入学の新入生2人が学校をやめるなど学生4人が中退した。
KAIST関係者は「KAISTを含め国の財政で運営する理工系特性化大学の学生1人当たりの教育費は年間1億ウォンに達する。学生1人がやめれば最小1億ウォンが捨てられる計算で、その学生のため選抜されなかった他の人材に対する機会費用まで合わせれば年間で途轍もない費用が消えるもの」と話す。
医学部定員増員とともに理工系人材養成に向けた支援が並行されなければならないという指摘もある。GISTのキム・ヒサム企画処長は「医学部増員で短期間の理工系人材流出は心配な部分。このような時こそ医師以外の別の道を示せるように政府が理工系研究・学問に対する公的投資を惜しまず、科学技術研究人材が良い環境で学び成果を出せるよう支援しなければならない」とした。
◇学校離れた34.3%、405人は新入生…毎年増加傾向
「医大ブラックホール」が最優秀理工系人材まで飲み込んでいる。25日に中央日報がKAIST、浦項工科大学(POSTECH)、蔚山科学技術大学(UNIST)、光州科学技術院(GISTのど理工系特性化大学4校に情報公開請求をして取り寄せた資料によると、2020年から2023年までの最近4年間に中退した学生の数は1181人に達することが明らかになった。
学校別に見ると、KAISTではこの4年間で500人の学生が学校を離れたが、これは昨年基準でKAISTの在籍学生(休学生含む)の数である4912人の10%水準だ。同じ期間にPOSTECHは198人(在籍学生1805人)、UNISTは310人(2342人、GISTは173人(1050人)が学校を離れた。
在学生の中退規模が大きいのも問題だが、大学業界では新入生の離脱をより懸念している。4年間に学校を離れた1181人の学生のうち405人は新入生だ。10人中3人以上の34.3%が入学した年に学校をやめた形だ。KAISTでは200人の学生が入学した年に学校を離れ、POSTECHは67人、UNISTは130人、GISTは8人が新入生の時に学校をやめた。中途放棄の新入生数は2020年の83人から2023年には125人で毎年増加する傾向だ。
◇「大多数が医大に行ったか」
入試業界では中退学生のうち相当数が医学部・歯学部など医薬学系列に進学したと推定している。鍾路(チョンノ)学院のイム・ソンホ代表は「最上位圏の理工系であるKAISTやPOSTECHなどの学生らが他の理工系大学に進学する理由がないだけに、中退する学生の大多数は医大に進学したり医大への準備のためにやめたとみなければならないだろう」と話す。
科学高校・英才学校の学生が卒業直後に医大に進学できないだけに、理工系特性化大学が一種の「寄り道」の役割をしているという分析もある。科学高校・英才学校では数年前から医薬学系列への進学時に奨学金・教育費全額還収(約1500万ウォン)などの制裁をしているが、ひとまず理工系特性化大学に進学して制裁を避けた後に医大へ行く学生が増加しているという意味だ。江南(カンナム)Nプラス学院でコンサルタントを務めるチャン・ヒョンジョ氏は、「すでに科学高校に通っている時から医大に行く方法を悩む。KAISTに通って気持ちが変わるのではなく、最初から『医大に行く』と決心して理工系特性化大学に進んだ後に医大入学準備をする」と話した。
◇医学部増員に理工系人材流出危機…「1人やめれば1億ウォン」
来年から医学部の定員が2000人増え、理工系特性化大学の人材流出規模はもっと大きくなると予想される。すでに3月11日基準でGIST在学生のうち28人が自らやめている。POSTECHも24年度入学の新入生2人が学校をやめるなど学生4人が中退した。
KAIST関係者は「KAISTを含め国の財政で運営する理工系特性化大学の学生1人当たりの教育費は年間1億ウォンに達する。学生1人がやめれば最小1億ウォンが捨てられる計算で、その学生のため選抜されなかった他の人材に対する機会費用まで合わせれば年間で途轍もない費用が消えるもの」と話す。
医学部定員増員とともに理工系人材養成に向けた支援が並行されなければならないという指摘もある。GISTのキム・ヒサム企画処長は「医学部増員で短期間の理工系人材流出は心配な部分。このような時こそ医師以外の別の道を示せるように政府が理工系研究・学問に対する公的投資を惜しまず、科学技術研究人材が良い環境で学び成果を出せるよう支援しなければならない」とした。
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