「嚮導の偉人たちが、党と政府、軍部の幹部と共に江東(カンドン)総合温室を見て回った」。
朝鮮中央通信は16日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と娘のジュエ氏が前日に平壌(ピョンヤン)近郊の江東総合温室竣工式に出席したニュースを伝えながらこのように報道した。「進む方向を提示する」という意味の「嚮導」は北朝鮮で主に最高指導者や朝鮮労働党を修飾する時に限定的に使う表現だが、金正恩氏だけでなくジュエ氏まで修飾の対象に含んでいるとの見方もできる。
朝鮮中央通信はこの日、金正恩とジュエ氏のニュースを報道しながら3回にわたり「嚮導」という表現を使った。「偉大な嚮導者、創造者である金正恩同志」「偉大な党中央の嚮導の下」「嚮導の偉人たち」というものだ。英文ではこれを「The great persons of guidance」と翻訳した。
「嚮導の偉人たち」と複数の主体を修飾する表現として「嚮導」に言及した点からジュエ氏まで含んだとみられるという分析が出ている。北韓大学院大学校のヤン・ムジン教授は「この表現が金正恩氏とジュエ氏を指し示すならば、ジュエ氏を指導者の隊列に上げる初めての表現」と説明した。
また、金正恩父子の航空陸戦兵(空輸部隊)の訓練指導のニュースを伝えた同日の報道ではジュエ氏が金正恩氏より前に立ち望遠鏡で空輸部隊の訓練を見守る姿も公開された。北朝鮮の報道では金正恩氏以外の人物が真ん中に単独で写るように写真を撮影すること自体が異例だが、ジュエ氏が金正恩氏のように望遠鏡まで持って部隊を指導する姿を公開したのだ。国営メディアの報道での存在感、言及順序、尊称、儀典などを総合的に考慮すると、韓国政府内でも「ジュエ氏が後継者でないとみるのも難しい」という判断が出ている。
金正恩氏が民生と安保現場を問わずジュエ氏を同行させているのも注目される。金正恩氏が経済関連公開活動にジュエ氏を連れて出たのは今回が3回目だ。韓国統一研究院のホン・ミン選任研究委員は「北朝鮮内部で女性指導者に対する反感がありえるので長期的な視点で住民らの拒否反応を減らすためジュエ氏をさまざまな現場に同行しているとみられる」と話した。一部では金正恩氏が11歳にすぎないジュエ氏をあたかも自身を継ぐ後継者のように意図的に印象付けているのは内部不安定にともなう焦燥感の発露という指摘も出る。
一方、金正恩氏は江東総合温室訪問の際にロシアのプーチン大統領がプレゼントした高級防弾乗用車「アウルス」に乗った。朝鮮中央テレビが公開した映像を見ると、金正恩氏が乗ったアウルスは複数の警護車両の護衛を受け他の車のない空いた道路を走って現場に到着し、金正恩氏はジュエ氏とアウルスから降りた。アウルスの正面とナンバープレートの一部まで見えるほどクローズアップした映像も公開した。
金正恩氏が「新たな兄弟国」ロシアとは密着を強調する一方、「伝統的兄弟国」のキューバとは異常気流が感知される。キューバ大統領府のSNSと同国国営メディアの16日の報道によると、北朝鮮のマ・チョルス駐キューバ大使が前日キューバのディアスカネル大統領に面会し帰任のあいさつをした。マ大使は2018年に赴任して任期を満了した側面もあるが、韓国とキューバが修交した直後になされる大使交代のため問責性という観測も出ている。
朝鮮中央通信は16日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と娘のジュエ氏が前日に平壌(ピョンヤン)近郊の江東総合温室竣工式に出席したニュースを伝えながらこのように報道した。「進む方向を提示する」という意味の「嚮導」は北朝鮮で主に最高指導者や朝鮮労働党を修飾する時に限定的に使う表現だが、金正恩氏だけでなくジュエ氏まで修飾の対象に含んでいるとの見方もできる。
朝鮮中央通信はこの日、金正恩とジュエ氏のニュースを報道しながら3回にわたり「嚮導」という表現を使った。「偉大な嚮導者、創造者である金正恩同志」「偉大な党中央の嚮導の下」「嚮導の偉人たち」というものだ。英文ではこれを「The great persons of guidance」と翻訳した。
「嚮導の偉人たち」と複数の主体を修飾する表現として「嚮導」に言及した点からジュエ氏まで含んだとみられるという分析が出ている。北韓大学院大学校のヤン・ムジン教授は「この表現が金正恩氏とジュエ氏を指し示すならば、ジュエ氏を指導者の隊列に上げる初めての表現」と説明した。
また、金正恩父子の航空陸戦兵(空輸部隊)の訓練指導のニュースを伝えた同日の報道ではジュエ氏が金正恩氏より前に立ち望遠鏡で空輸部隊の訓練を見守る姿も公開された。北朝鮮の報道では金正恩氏以外の人物が真ん中に単独で写るように写真を撮影すること自体が異例だが、ジュエ氏が金正恩氏のように望遠鏡まで持って部隊を指導する姿を公開したのだ。国営メディアの報道での存在感、言及順序、尊称、儀典などを総合的に考慮すると、韓国政府内でも「ジュエ氏が後継者でないとみるのも難しい」という判断が出ている。
金正恩氏が民生と安保現場を問わずジュエ氏を同行させているのも注目される。金正恩氏が経済関連公開活動にジュエ氏を連れて出たのは今回が3回目だ。韓国統一研究院のホン・ミン選任研究委員は「北朝鮮内部で女性指導者に対する反感がありえるので長期的な視点で住民らの拒否反応を減らすためジュエ氏をさまざまな現場に同行しているとみられる」と話した。一部では金正恩氏が11歳にすぎないジュエ氏をあたかも自身を継ぐ後継者のように意図的に印象付けているのは内部不安定にともなう焦燥感の発露という指摘も出る。
一方、金正恩氏は江東総合温室訪問の際にロシアのプーチン大統領がプレゼントした高級防弾乗用車「アウルス」に乗った。朝鮮中央テレビが公開した映像を見ると、金正恩氏が乗ったアウルスは複数の警護車両の護衛を受け他の車のない空いた道路を走って現場に到着し、金正恩氏はジュエ氏とアウルスから降りた。アウルスの正面とナンバープレートの一部まで見えるほどクローズアップした映像も公開した。
金正恩氏が「新たな兄弟国」ロシアとは密着を強調する一方、「伝統的兄弟国」のキューバとは異常気流が感知される。キューバ大統領府のSNSと同国国営メディアの16日の報道によると、北朝鮮のマ・チョルス駐キューバ大使が前日キューバのディアスカネル大統領に面会し帰任のあいさつをした。マ大使は2018年に赴任して任期を満了した側面もあるが、韓国とキューバが修交した直後になされる大使交代のため問責性という観測も出ている。
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