◇「トランプ氏の当選…世界には挑戦、中国には機会」
今年の中国外交のすべての関心は11月の米国大統領選挙に注がれている。内心ではトランプ前大統領の当選を期待する雰囲気もある。台湾政治大学の黄瓊萩教授は「もしトランプ氏が当選するならば、世界には挑戦、中国には機会になるだろう」と予想する。黄教授は台湾政治大学国際関係研究センターが6日に主催した「2024中国全国両会解読」と題するセミナーで、「トランプ氏が当選するならばバイデン政権が推進した対中包囲政策の持続あるいは成功の可否に大きな疑問符が提起されるだろう。親米性向の欧州、カナダ、アジア太平洋諸国が米国に対する立場を調整するならば、中国はいわゆる『中間勢力』を誘引する機会を得られるだろう」と分析した。11月の米国大統領選挙の結果により中国の対韓外交基調も劇的に変わる可能性があるという意味だ。
台湾政策に関しては言葉より行動を前面に出す1年になるという分析が出ている。政治大学の王信賢教授は「中国が言葉は減らしたが、行動が多くなるだろう。11月の米国大統領選挙前を『戦略的機会の時期』とみて台湾にサラミ戦術で圧迫を強化するだろう」と予想する。政治大学国際関係研究センターの寇健文主任教授は「中国の台湾策略は『戦争を除いたあらゆる行動をできる』に平和的方式から現状を変えようとする構想が台湾新政権にもっと大きな圧力になるだろう」と予想する。
◇習近平主席の執務室に車が突進
一方、今年の両会期間に最高指導部が集団で居住する中南海の正門に車が突進する事件などかんばしくない事件が相次いで発生した。10日にX(旧ツイッター)には中南海の新華門に突進した車のドライバーが数人の警備員に連行される映像が拡散した。2022年に白紙デモを生中継したXのID「李老師(@whyyoutouzhele)」はこの日午前、新華門事件の映像を上げて「映像は通り過ぎる車が撮影した。現在撮影した具体的な時間と事件が発生した理由は明確でない」と付け加えた。
6日には経済関連閣僚級記者会見場で生放送の画面が突然切り変わる突発事故も起きた。当時ホテルの会見場の最前列に座っていた女性が突然立ち上がって壇上に進もうとして座席の間に座っていた私服警備員に阻止された。
中南海周辺で発生した事件は今回が初めてではない。1999年4月25日に法輪功の信徒1万人余りが中南海に近い信訪局(陳情事務所)に殺到し、人間の帯で包囲しようとするかに見える事件が発生した。2003年10月には新疆ウイグル自治区のナンバープレートを付けた車が天安門に向け突進し、ドライバーと観光客ら5人が死亡し38人が負傷するテロが発生している。
首相の会見と習近平主席の演説消えた両会…外信「中国を見る窓が閉じられた」(1)
今年の中国外交のすべての関心は11月の米国大統領選挙に注がれている。内心ではトランプ前大統領の当選を期待する雰囲気もある。台湾政治大学の黄瓊萩教授は「もしトランプ氏が当選するならば、世界には挑戦、中国には機会になるだろう」と予想する。黄教授は台湾政治大学国際関係研究センターが6日に主催した「2024中国全国両会解読」と題するセミナーで、「トランプ氏が当選するならばバイデン政権が推進した対中包囲政策の持続あるいは成功の可否に大きな疑問符が提起されるだろう。親米性向の欧州、カナダ、アジア太平洋諸国が米国に対する立場を調整するならば、中国はいわゆる『中間勢力』を誘引する機会を得られるだろう」と分析した。11月の米国大統領選挙の結果により中国の対韓外交基調も劇的に変わる可能性があるという意味だ。
台湾政策に関しては言葉より行動を前面に出す1年になるという分析が出ている。政治大学の王信賢教授は「中国が言葉は減らしたが、行動が多くなるだろう。11月の米国大統領選挙前を『戦略的機会の時期』とみて台湾にサラミ戦術で圧迫を強化するだろう」と予想する。政治大学国際関係研究センターの寇健文主任教授は「中国の台湾策略は『戦争を除いたあらゆる行動をできる』に平和的方式から現状を変えようとする構想が台湾新政権にもっと大きな圧力になるだろう」と予想する。
◇習近平主席の執務室に車が突進
一方、今年の両会期間に最高指導部が集団で居住する中南海の正門に車が突進する事件などかんばしくない事件が相次いで発生した。10日にX(旧ツイッター)には中南海の新華門に突進した車のドライバーが数人の警備員に連行される映像が拡散した。2022年に白紙デモを生中継したXのID「李老師(@whyyoutouzhele)」はこの日午前、新華門事件の映像を上げて「映像は通り過ぎる車が撮影した。現在撮影した具体的な時間と事件が発生した理由は明確でない」と付け加えた。
6日には経済関連閣僚級記者会見場で生放送の画面が突然切り変わる突発事故も起きた。当時ホテルの会見場の最前列に座っていた女性が突然立ち上がって壇上に進もうとして座席の間に座っていた私服警備員に阻止された。
中南海周辺で発生した事件は今回が初めてではない。1999年4月25日に法輪功の信徒1万人余りが中南海に近い信訪局(陳情事務所)に殺到し、人間の帯で包囲しようとするかに見える事件が発生した。2003年10月には新疆ウイグル自治区のナンバープレートを付けた車が天安門に向け突進し、ドライバーと観光客ら5人が死亡し38人が負傷するテロが発生している。
首相の会見と習近平主席の演説消えた両会…外信「中国を見る窓が閉じられた」(1)
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