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現代車1.5兆ウォン トヨタ「その倍」…ブラジル投資ラッシュ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月22日(現地時間)、ブラジリアの大統領執務室でルーラ大統領(右)と会談した鄭義宣(チョン・ウィソン)現代車グループ会長。 [写真 現代車グループ]

ブラジルに対するグローバル自動車業界の「投資ラッシュ」が続いている。現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長がブラジルのルーラ大統領と会って1兆5000億ウォン(約1700億円)規模の投資を約束してから1週間後、グローバル自動車1位のトヨタがその倍の投資計画を出した。

4日(現地時間)のロイター通信など海外メディアはブラジルのアルキミン副大統領兼商工開発相の言葉を引用し、「トヨタが今後数年間にブラジルに110億レアル(約22億ドル、約3300億円)規模を投資する計画を5日に発表する」と報じた。これに先立ち現地メディアはトヨタがサンパウロ州ソロカバ工場でハイブリッド・SUVなど新モデルを生産すると伝えた。

トヨタに先立ち韓国現代自動車と独フォルクスワーゲン、米ゼネラルモーターズ(GM)、中国BYDなども最近、ブラジルに投資する計画を明らかにした。鄭義宣(チョン・ウィソン)現代車グループ会長は先月22日、ブラジルを訪問して投資を約束し、「水素およびエコモビリティ分野で現代車グループが寄与する部分があれば積極的に参加する」と述べた。


鄭会長は2009年に副会長に就任した後、最初の海外事業にブラジル進出を担当して縁を結んだ。現代車は2012年からピラシカバシ工場を稼働しているが、昨年7-9月期基準で現代車の全世界工場のうち稼働率100%未満のところはブラジル(94.6%)、ベトナム(56.7%)、インドネシア(66.1%)の3カ所だけだ。現代車は今回の投資で現地に新しい成長動力を確保する方針だ。

GMも1月、ブラジルに2028年までに70億レアルを投資すると発表した。「南米最大経済地域の車両ポートフォリオを完全に変える」という。フォルクスワーゲンも当初の倍の160億レアルを2028年までに投資することにした。昨年、中国BYDは米フォードが2021年に撤収した工場施設を買収した。BYDは早ければ今年末からここで電気自動車を生産する計画だ。

自動車業界がブラジルに集まるのには理由がある。ブラジルは世界7位の人口大国(約2億1700万人)で国内総生産(GDP)が1兆8747億ドル(2022年基準で世界9位)にのぼる中南米最大の経済大国だ。内需市場が大きいうえ、ブラジルに生産基地を置けば自動車需要が増えている中南米国家への輸出も狙える。さらにブラジルは自動車製造に必要な鉄鋼・アルミニウムなど原材料が豊富で埋蔵資源も多いため、電気自動車用バッテリー製造のためのバリューチェーンを構築しやすい。



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