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「6600件漏れるところだった」 韓国型戦闘機KF-21技術流出、警察が捜査へ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

防衛事業庁は昨年6月28日、国産超音速戦闘機KF-21(ボラメ)の最後の試製機6号機が慶尚南道泗川(サチョン)第3訓練飛行団で午後3時49分に離陸し、33分間の飛行に成功したと明らかにした。写真はKF-21試製6号機。 防衛事業庁

超音速戦闘機KF-21共同開発のために韓国航空宇宙産業(KAI)に派遣されたインドネシア技術陣が関連資料を外部に持ち出そうとして摘発された事件に対する警察の捜査が本格化する。1次調査の結果、重要技術流出の可能性も排除できないという結果が出たという。

関連事情に詳しい消息筋によると、防衛事業庁・国軍防諜司令部・国家情報院で構成された合同調査団はインドネシア国籍のKAI派遣研究員Aに対する警察の捜査を依頼することにし、21日、関連手続きに着手した。Aは先月17日、複数のUSBを持ったまま退勤しようとしたが検査台で摘発され、現在出国停止状態で調査に応じている。

今後、警察はAの防衛産業技術保護法違反容疑を集中的に調べるとみられる。Aが数年間蓄積したKF-21関連の防衛産業技術を窃取したかどうかを正確に確認するための強制捜査も予想される。これまで合同調査団の調査はAの協力で任意提出された資料を根拠に行われ、証拠隠滅の懸念が提起されてきたが、警察は家宅捜索令状が発付されてから広範囲な関連資料を確保することができる。また、デジタルフォレンジックなど科学捜査を通じて正確な顛末が明らかになるとみられる。


捜査の核心はUSBにある資料の機密部分だ。調査団はAが持ち出そうとしていたUSBに4000-6600件の資料が入っていると把握したという。この規模ならKF-21の主要技術の相当な部分が含まている可能性がある。

最近KAIはUSB内の数千件の資料のうち「有意味な内容」はきわめて一部という趣旨の調査報告書を調査団に提出したという。ある消息筋は「有意味な内容は10件にもならず、一部はKAIが技術共有を認めた資料だが、一部は武装搭載されたKF-21設計図面を無断撮影した資料という話がある」と伝えた。また調査団はAの主導の下、他の16人のインドネシア国籍の派遣技術陣がこうした資料を基礎に本国に送る報告書を作成した状況もあったという。

USBにKF-21の3次元モデリングプログラム「キャティア(CATIA)」が入っていたのではという疑惑も争点となっている。該当資料は設計図面を立体化したもので、KF-21技術の核心に挙げられる。

ただ、KAI側はキャティア流出の可能性については一線を画してきた。インドネシア技術陣がKF-21の技術を学習する過程でキャティアや類似プログラムを作成することはできるが、KAIの技術を直接流出させるのは厳格な統制システム上不可能ということだ。捜査権がない調査団としてはこうした理論を検証するのに限界があるが、警察はより幅広い資料と陳述確保を通じてこうした疑惑を調べることできるとみられる。

またAが直接技術を流出したのではなくキャティアと類似プログラムを作って学習したとしても、その過程で規定違反がなかったか、KAIがこれを認知して適切な措置を取ったかは別に確認するべき問題だ。結局はKF-21技術関連の保安と直結する事案であるからだ。


「6600件漏れるところだった」 韓国型戦闘機KF-21技術流出、警察が捜査へ(2)

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