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「エヌビディア独走させない」アルトマン氏に続き孫正義氏もAI半導体に1000億ドル投資

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

孫正義氏

ソフトバンクグループの孫正義会長が人工知能(AI)半導体に1000億ドルを投資する。オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)に続き孫会長もAI半導体市場に参入し、この市場で70%を超えるシェアを持つエヌビディアの独走体制を崩せるか関心が集まっている。

ブルームバーグは16日、孫会長がエヌビディアと競うAI半導体会社を育てるため最大1000億ドル規模のファンド組成を推進すると報道した。プロジェクトコード名は日本の創造の神の名前を取った「イザナギ(Izanagi)」だ。英文にすると汎用人工知能(AGI)の頭文字が含まれている。ブルームバーグによると資金1000億ドルのうち300億ドルはソフトバンクが出資し、残り700億ドルは中東で調達するシナリオが検討されている。これは2017年にソフトバンクがサウジアラビア政府系ファンド(PIF)とともに結成した技術企業投資ファン「ビジョンファンド」の資金1000億ドルと同水準だ。

今回の投資はアルトマン氏のAI半導体投資構想とは別個と伝えられた。アルトマン氏はAI半導体生産に向け最大7兆ドル規模の資金調達を推進中だ。このためアルトマン氏は台湾TSMC、アラブ首長国連邦のAI企業G42などと投資について話し合った。日本のソフトバンクグループとも協議したという。先月26日には訪韓してサムスン電子、SKハイニックスなど韓国の半導体業界とも会った。


◇アルトマン氏と孫会長とも中東にSOS…エヌビディアの主導権揺さぶるか

AI半導体競争が日増しに熱くなっている。アルトマン氏は多様な世界的企業との協力を通じたAI半導体プロジェクトを次第に具体化している。ブルームバーグによるとアルトマン氏は最近米国政府関係者と会い事業承認を得るため努力している。中国のAIチップ密輸ルートになったものと疑われる中東企業との協力が米国の国家安保と衝突しかねず、投資金でオープンAIが独占的に使う半導体チップを作ろうとする場合、反独占問題ともぶつかりかねないためだ。

新たな競争者の登場でエヌビディアが握っているAI半導体市場の主導権が揺らぐのかも観戦ポイントだ。生成AIの開発と運営に必要な半導体はエヌビディアのグラフィック処理装置(GPU)が独占している。AGIを目標にするオープンAIなどAI企業では大量の半導体が必須だが、エヌビディアにだけ頼ることはできない。このためAI半導体市場も大きく成長すると予想される。世界的市場調査会社プレシデンス・リサーチによると、世界のAI半導体市場は2024年の283億7000万ドルから2032年には2274億8000万ドル規模に成長する見通しだ。

孫正義会長は米国のシェアオフィス企業ウィワークなどソフトバンクビジョンファンドが投資したスタートアップが苦戦する中、AIに集中する姿だ。昨年6月に東京で開かれたソフトバンクグループの株主総会で孫会長は「AIが人類の未来を変えるAI革命が起きる」として大々的な投資を予告している。

孫会長が描く「AIビッグピクチャー」の始まりはソフトバンクが買収した英国の半導体設計企業アームだ。エヌビディアが生産するAI半導体グレース・ホッパー・スーパーチップがアームと協力しているだけにアームは孫会長が今後投資するAI半導体企業ともシナジー効果を出すものとみられる。



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