ブルームバーグは16日、孫会長がエヌビディアと競うAI半導体会社を育てるため最大1000億ドル規模のファンド組成を推進すると報道した。プロジェクトコード名は日本の創造の神の名前を取った「イザナギ(Izanagi)」だ。英文にすると汎用人工知能(AGI)の頭文字が含まれている。ブルームバーグによると資金1000億ドルのうち300億ドルはソフトバンクが出資し、残り700億ドルは中東で調達するシナリオが検討されている。これは2017年にソフトバンクがサウジアラビア政府系ファンド(PIF)とともに結成した技術企業投資ファン「ビジョンファンド」の資金1000億ドルと同水準だ。
今回の投資はアルトマン氏のAI半導体投資構想とは別個と伝えられた。アルトマン氏はAI半導体生産に向け最大7兆ドル規模の資金調達を推進中だ。このためアルトマン氏は台湾TSMC、アラブ首長国連邦のAI企業G42などと投資について話し合った。日本のソフトバンクグループとも協議したという。先月26日には訪韓してサムスン電子、SKハイニックスなど韓国の半導体業界とも会った。