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韓国サッカー協会、クリンスマン代表監督を更迭…就任から1年足らず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

クリンスマン監督

大韓サッカー協会が韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督(59、ドイツ)を更迭した。

大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長は16日、ソウル鍾路区(チョンノグ)サッカー会館で記者会見を開き、「国家代表戦力強化委員会の内容に関する報告を受け、総合的に検討した末、代表チームの監督を交代することを決定した」と発表した。

国家代表チーム運営諮問機関の国家代表戦力強化委員会は前日(15日)の会議を終えた後、協会に監督交代を建議した。これを受け、この日、役員会議が開かれ、役員らは長い論議の末、クリンスマン監督との決別を決定し、通知した。クリンスマン監督は昨年2月末に就任し、1年を満たせず韓国代表チームを離れることになった。


韓国代表はカタールで開催されたアジアサッカー連盟(AFC)アジアカップの準決勝で敗退した後、激しい批判を浴びた。特にクリンスマン監督の指導力は在任期間中、絶えず俎上に載せられた。選手として世界的なスターだったが、指導者としての評価は良くなかったクリンスマン監督は、戦術的な実力不足と頻繁な海外滞在などで批判の中心にいた。

クリンスマン監督は世論が悪化するたびに「アジアカップの結果で評価を受けたい」とし、優勝という目標を強調した。しかし韓国代表は孫興慜(ソン・フンミン、トッテナム)らスター選手がそろった「歴代最高戦力」という評価にもかかわらずベスト4に終わった。グループリーグに続いて今大会2回目の対戦となったヨルダン代表との準決勝でも有効シュート「ゼロ」で完敗し、ファンの失望感はさらに強まった。

大会を終えて帰国したクリンスマン監督が2日後に居住地の米国に戻った点も怒りを買った。さらに孫興慜と李康仁(イ・ガンイン、パリ・サンジェルマン)の内紛までが明るみに出て、選手団管理能力までも落第点を受けた。戦力強化委員会の会議にオンラインで参加したクリンスマン監督は「戦術不在」という指摘には同意せず、「選手団の内紛が準決勝の結果に影響を及ぼした」と抗弁したという。

これまで特に立場を明らかにしてこなかった鄭夢奎会長はこの日、アジアカップ以降初めてサッカー関連の公式席な場に姿を現した。鄭会長は2022年カタールワールドカップ(W杯)で韓国を16強に導いたパウロ・ベント前監督の後任としてクリンスマン監督の招聘を主導した人物だ。このため鄭会長に向けた責任論も強まった。鄭会長は監督の更迭を発表しながら「アジアカップで熱烈な応援をしてくださった国民に失望を与えることになり申し訳ございません」と謝罪した後、「総合的な責任は私と協会にあり、原因を詳細に評価して対策を立てていく」と述べた。

クリンスマン監督の更迭が確定し、代表チームは激変期を迎えることになった。まずは新しい指揮官の選任が当面の課題だ。来月タイ代表との2026北中米W杯2次予選2試合(ホーム21日、アウェー26日)があり、時間に余裕はない。この2試合は国内の指導者を前に出して臨時監督体制で臨む可能性が高い。鄭会長は「W杯予選のための次期監督選任作業にすぐに着手し、新たに戦力強化委員会を構成して委員長も選任する」と伝えた。

アジアカップ期間の選手団内紛事態も協会が詳細を把握中だ。後続措置が予想され、今後、代表チームの構成にも影響が及ぶとみられる。



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