[写真 オークションハウス「Gildings」公式サイト キャプチャー]
16日(現地時間)、ワシントン・ポスト(WP)の報道などによると、イタリア・ローマに住む美術学者でありコンサルタントであるフローラ・スチールさんは1988年に英国のある骨董品市場で変わったデザインのブローチを見つけて25ドルで買った。
当時スチールさんはこのブローチがどれほど価値があるのか知らなかった。スチールさんは30年経過した後、YouTubeで見た動画を通じて該当のブローチが1860年代の英国有名建築家でありデザイナーだったウィリアム・バージェスの作品という事実を知ることになった。バージェスは「ゴシック様式の名手」として知られている。
スチールさんは最近YouTubeを通じてBBCが放映した骨董品鑑定番組を目にした。当時、放送に出演していた宝石専門家ジェフリー・マン氏はバージェスがスケッチした各種ブローチデザインを見せた。スチールさんはマン氏が紹介したデザインの一つが本人が持っているブローチと似ていると考えた。
その後、スチールさんはブローチの写真を撮ってオークションハウス「Gildings」に見せた。同社は以前、バージェスのブローチを競売したことがあった。
写真を見た関係者はこのブローチがバージェスがデザインしたブローチであると確信し、マン氏に連絡してバージェスのもう一つのブローチが見つかったと伝えた。
スチールさんはマン氏にブローチを見せるために英国を訪れた。ブローチの真偽を確認したマン氏は「実に驚異的だ。私は(これが本物であるかどうかに対して)全く疑わない」とし「歴史的重要性を考慮すれば該当のブローチは1万9000ドル以上で売れるだろう」と予想した。
スチールさんはブローチを競売にかけることにした。13歳の時から装身具をコレクションすることが趣味だったスチールさんは個人所蔵も考慮したが「とても価値があるものなので着用することができないと思う」と話した。
スチールさんは競売を通じて得た収益金を息子夫婦に渡し、一部は乳がん研究基金に寄付することにした。スチールさんは2年間、乳がんで闘病生活を送ってきたという。
一方、競売は3月5日に予定されている。
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