ＢＢＣ・アルジャジーラ放送などによると、パキスタン外務省はこの日、「きょう午前、イランの（南東部）シスタンバルチェスタン州のテロリストの隠れ家に一連の精密な軍事攻撃を遂行し、複数のテロリストが死亡した」と明らかにした。イラン国営テレビはパキスタン側が国境付近のサラバン市の村をミサイルで攻撃し、女性・子どもを含む少なくとも９人が死亡したと報じた。今回の攻撃はイラン－イラク戦争（１９８０－８８年）以来３６年ぶりにイラン領土で発生したミサイル攻撃だったと、アルジャジーラは伝えた。


これに先立ち１６日、イランはパキスタン内にあるイランのスンニ派分離主義武装組織「ジャイシュ・アル・アドル」の拠点のバルチスタンをミサイルで攻撃した。子ども２人が死亡、３人が負傷した。パキスタンは駐イラン大使を自国に呼び戻したほか、「主権侵害行為は決して容認できない」と批判した。イランはパキスタンに向けた攻撃ではないという立場だ。イランのアブドラヒアン外相は「パキスタン領土でイランのテロリストだけを標的とし、友好国のパキスタン国民のうちイランのミサイルと無人機（ドローン）の標的になった人はいない」と述べた。



今度はパキスタンがイランに報復空襲（２）