北朝鮮の国旗
BBCによると、2002年に撮影されたとみられるこの映像には、16歳の少年2人が屋外運動場で数百人の生徒が見守る中で手錠がかけられる場面が映っている。BBCは「制服を着た警察官が彼らに『深く反省しない』と叱責する場面もある」と伝えた。
北朝鮮では、韓国映像物の視聴が禁止されている。取り締まりも厳しい。これについて10日、デイリーNKジャパンの報道によると、北朝鮮の朝鮮労働党は新年に入って「韓国に対する幻想を持てば死だけ」という方針を各地の党幹部に伝えた。韓国の体制・思想・文化などを宣伝する映画やドラマ、ニュースなどすべての情報を視聴・流布したり隠蔽したりすれば理由を問わず厳格に処罰するという。
BBCは、この映像は韓半島(朝鮮半島)情勢を研究するシンクタンク「SAND研究所(South And North Development)」から提供されたと明らかにした。
BBCによると、過去には法を破った未成年者は監獄に行かず、平均5年以下の刑量で労働教養所に送られた。だが、韓国の娯楽物を視聴したり配布したりすれば死刑に処させる法が2020年に制定された。
ある脱北者はBBCに「米国ドラマを見てバレたら賄賂を渡せば良いが、韓国ドラマを見ては銃殺に遭う」として「韓国音楽を聞いて、韓国映画を共有したという理由で22歳の男性が銃に撃たれ死亡することを見た」と証言した。
また別の20代の脱北者は「北朝鮮では韓国がはるかに貧しいと思うが、韓国ドラマを見ると全く違う世界だ。北朝鮮当局がこれを警戒しているようだ」と述べた。
SAND研究所のチェ・ギョンヒ代表は「北朝鮮はK-ドラマとK-POPの拡散を北朝鮮の理念に対する危険と捉えている」と述べた
BBCは「2000年代、韓国の太陽政策が北朝鮮に条件をつけない経済・人道的支援を提供した時代から、北朝鮮住民は韓国の娯楽物を味わい始めた」とし「韓国政府は太陽政策が2010年、北朝鮮にいかなる肯定的な変化も生むことができなかったとして政策を終了したが、韓国の娯楽物は中国を通じて継続して北朝鮮に入った」と報じた。
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