◇輸出額急減…主力輸出品も変化
このように3大品目の輸出が事実上ほぼストップとなる中、北朝鮮の最大輸出品目にも変化があった。KOTRAによると、2016年は石炭など鉱物性燃料が42.3%(輸出額11億 9000万ドル)で不動の1位だった。だが、2019年の最大輸出品目は制裁を受けない「時計および部分品」へと変わり(全体の17.8%)、輸出額自体も約4900万ドルにしかならなかった。北朝鮮の輸出額自体が2016年約28億2000万ドルから2019年約2億8000万ドル、約9.9%へと急減したことに伴うものだ。
国際社会はこれにとどまらず3大輸出品に加えて相対的に小さな外貨収益源まで遮断した。2017年12月に採択した決議2397号では貿易取引品目分類時に使う「HSコード」まで動員し、食用品・農産品・機械類などを禁輸品に指定した。リンゴ・トマト・ジャガイモ・ミカンなどだ。該当品目(HS 07・08・12・25・44・84・85・89)の2017年輸出額は2億2271万ドルだったが、2019年には8.0%水準となる1780万ドルまで落ちた。
◇封鎖解除しても制裁余波は依然と
その後、自主的な国境封鎖に入った北朝鮮の貿易量は今年に入って増加した。韓国開発研究院(KDI)の「北朝鮮経済レビュー」最新号(昨年12月)で、対外経済政策研究院のキム・ダウル副研究委員は中国海関(通関)の統計を根拠に昨年1~10月の北朝鮮の対中輸出額を2億3074万ドルと推算した。コロナ禍以前の2019年同期間と比べると32%増となる。
ただしキム氏は「だが、北朝鮮輸出はコロナ禍よりも制裁の影響を受けるため、北朝鮮の輸出が大幅に回復したとみるのは難しい」とし「これは2016年同期間の対中輸出額(20億1392万ドル)の11%水準」と分析した。
「金正恩、側近へのベンツ贈り物は虚勢の表れ…制裁は有効という傍証」(1)
このように3大品目の輸出が事実上ほぼストップとなる中、北朝鮮の最大輸出品目にも変化があった。KOTRAによると、2016年は石炭など鉱物性燃料が42.3%(輸出額11億 9000万ドル)で不動の1位だった。だが、2019年の最大輸出品目は制裁を受けない「時計および部分品」へと変わり(全体の17.8%)、輸出額自体も約4900万ドルにしかならなかった。北朝鮮の輸出額自体が2016年約28億2000万ドルから2019年約2億8000万ドル、約9.9%へと急減したことに伴うものだ。
国際社会はこれにとどまらず3大輸出品に加えて相対的に小さな外貨収益源まで遮断した。2017年12月に採択した決議2397号では貿易取引品目分類時に使う「HSコード」まで動員し、食用品・農産品・機械類などを禁輸品に指定した。リンゴ・トマト・ジャガイモ・ミカンなどだ。該当品目(HS 07・08・12・25・44・84・85・89)の2017年輸出額は2億2271万ドルだったが、2019年には8.0%水準となる1780万ドルまで落ちた。
◇封鎖解除しても制裁余波は依然と
その後、自主的な国境封鎖に入った北朝鮮の貿易量は今年に入って増加した。韓国開発研究院(KDI)の「北朝鮮経済レビュー」最新号(昨年12月)で、対外経済政策研究院のキム・ダウル副研究委員は中国海関(通関)の統計を根拠に昨年1~10月の北朝鮮の対中輸出額を2億3074万ドルと推算した。コロナ禍以前の2019年同期間と比べると32%増となる。
ただしキム氏は「だが、北朝鮮輸出はコロナ禍よりも制裁の影響を受けるため、北朝鮮の輸出が大幅に回復したとみるのは難しい」とし「これは2016年同期間の対中輸出額(20億1392万ドル)の11%水準」と分析した。
「金正恩、側近へのベンツ贈り物は虚勢の表れ…制裁は有効という傍証」(1)
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