日本の富山県北部海域でマグニチュード7.6の地震が発生した。[写真 気象庁]
2日に石川県能登半島西部の輪島市内は前日午後4時10分に起きたマグニチュード7.6の地震で爆撃されたような廃虚に変わっていた。
地震発生から1日が過ぎ被害状況が相次いで明らかになっている。震源に近い石川県は2日午前まで県内で建物倒壊や火災などにより48人が死亡したと発表した。石川県を含め富山県と福井県など周辺6県で約100人の負傷者が発生した。
日本気象庁は前日発生した地震の名前を「令和6年能登半島地震」と名付けた。
記者はこの日午後、臨時便の国内線に乗り石川県南部の小松空港に到着した。能登半島の端から185キロメートル離れた小松空港は地震直後に航空機の発着が全面中断されたが2日午前から救護チームと物資輸送に向け国内線の運航を一部再開した。
前日の地震で小松市も震度5強の直撃を受けた。空港近くの住宅街では「地震被害にあった方は申告してほしい」という内容の放送が流れていた。住宅倒壊などの大きな被害はなかったが、通りは人の姿が消え荒涼とした雰囲気だった。小松市内のコンビニエンスストアは水とおにぎりなどを売る陳列台ががらんと空いていた。新年の連休を突然襲った地震により食べ物を確保しようとする住民が駆けつけたためだった。
小松空港から車に乗って能登半島に向かった。国道はあちこちが地震により割れていたり崩落していた。最初から道がまるごとなくなり通行できないところも多かった。普段ならば車で3時間ほどで到着できる距離だが、道路の各所が規制され6時間以上かかった。
能登半島の別の地域でも山崩れで多くの住宅と建物が倒壊し、一部木造家屋は屋根が落ちたりもした。輪島市にある能登空港への道路が遮断され約500人が空港内に閉じ込められたと日本メディアは伝えた。石川県と富山県では約5万7000人が家を出て避難所にとどまっている。
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