幼少期にそれぞれバレンシア(李康仁、左)、バルセロナ(久保建英)ユースに所属して成長した両選手は韓日サッカーの未来のエースに浮上した。[李康仁 インスタグラム キャプチャー]
久保が李康仁をSNSに呼び出したのは、両選手が欧州チャンピオンズリーグの舞台で対戦することになったからだ。久保が所属するレアル・ソシエダード(スペイン)は来年2月15日と3月6日、李康仁が所属するパリ・サンジェルマン(フランス)と8強進出をかけて2回対戦する。両選手が欧州クラブ対抗戦の舞台で対戦するのは今回が初めてだ。
李康仁は久保の掲示物を自身のSNSにそのまま載せ、久保の名前をタグ付けした。両選手ともコメントは残していないが、互いに対戦を期待しているようだ。
両選手のサッカー人生は多くの点で似ている。共に11歳の時にバレンシア(李康仁)とバルセロナ(久保)に渡り、スペインでサッカーをしながらアジア最高の有望株に成長した。2021年にはマヨルカ(スペイン)でチームメートとして過ごした。欧州の舞台では久保が先に注目されたが、その後、李康仁がマヨルカで急成長し、ビッグクラブのパリ・サンジェルマンに移籍した。
宿命のライバル、韓国と日本の次世代エースとして共に注目されている両選手は、各自の道を歩き始めてからも友情を維持している。昨年カタールワールドカップ(W杯)期間中にはお互いW杯デビューを祝うメッセージを交わした。昨年夏には李康仁がパリ・サンジェルマンのユニホームを着た直後、久保がSNSで新たな挑戦を応援した。
2人は欧州チャンピオンズリーグに先立ち、来年1月にカタールで開催されるアジアサッカー連盟(AFC)アジアカップで代表ユニホームを着て先に対戦する予定だ。両国が勝ち進めば決勝で対戦する。「アジア絶対強者」の地位を固めようとする日本にも、1960年以来64年ぶりの優勝に挑む韓国にも決して譲れない勝負だ。
代表チームとクラブチームを行き来しながら友情の対決をする両選手に対し、日本メディアも関心を向けている。スポニチアネックスは「マヨルカ時代のチームメートの久保と李康仁が欧州チャンピオンズリーグ16強で敵として会う」と伝えた。サッカーダイジェストは「李康仁と久保のストーリーは漫画に出てきそうな素材」とし「似た道を歩んで成長してきた2人の少年が共に国家代表になり、アジアカップ優勝をかけて激突する」と紹介した。
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