日本プロ野球で大活躍して米メジャーリーグ（ＭＬＢ）に進出する山本由伸（２５）の人気が日々高まっている。

今月初め、山本の日本の自宅まで訪ねたニューヨーク・メッツの球団オーナーが今回は選手を自宅に招待して夕食を共にした。現地では山本の契約総額が３億ドル（約４２７億円）を超えるという見方が出ている。

米ニューヨークポストは１８日（日本時間）、「スティーブ・コーヘン球団オーナーが１７日、自宅に山本を招待して夕食を共にした。この席にはカルロス・メンドーサ監督、ジェレミー・ヘフナー投手コーチ、デービッド・スターンズＧＭも同席した」と伝えた。


今季までオリックス・バファローズに所属していた身長１７８センチの右腕投手・山本は１５０キロ台のストレートと精巧な制球力が武器だ。さまざまな変化球と安定した試合運営能力も卓越している。山本は特に２年連続で投手部門５冠王となった。３月に開催されたワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）では日本代表で活躍し、メジャーリーグのスカウトの注目を浴びた。

日本の舞台でこれ以上の目標はないと評価される山本はこの冬、オリックス球団の許可を受けてポスティングシステムでのメジャー行きを進めている。公式発表前からメジャーリーグ球団の関心が高く、契約総額２億ドルを超えるという予想が出ていたが、最近は３億ドル超が有力という声が出ている。米ＣＢＳスポーツ、ジ・アスレチックなどは「メッツをはじめ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ＬＡドジャース、ボストン・レッドソックスなどが山本に３億ドル以上の条件を提示した。もしこの契約が実現すれば、ポスティングシステムでメジャーに進出した選手のうち最高の金額を受ける選手になる」と報じた。

山本の獲得に最も積極的な球団はメッツだ。今月初めに日本に渡って山本と家族に会ったコーヘン球団オーナーは今回、山本を自宅に招待した。

もちろん変数はある。最近、大谷翔平を１０年・７億ドルで迎えたＬＡドジャースと、李政厚（イ・ジョンフ）と６年・１億１３００万ドルで獲得したサンフランシスコ・ジャイアンツも山本をあきらめていない。ドジャース側は大谷が山本を説得しているという。サンフランシスコも李政厚に満足せず、山本までも獲得して戦力を確実に補強するという意志が強い。