トルコのフィダン外相は１７日、ブリンケン米国務長官にガザ地区に対するイスラエルの攻撃を中断するよう米国が影響力を行使してほしいと求めた。フランスのコロナ外相もこの日イスラエルを訪問し同国のコーヘン外相と会いガザ地区の状況に懸念を示すとともに「即時持続的停戦」を促した。

◇トルコ、米国務長官に「完全停戦後に両国で解決策議論」

ロイター通信の報道によると、トルコのフィダン外相はこの日、ブリンケン米国務長官に「イスラエルがガザ地区とヨルダン川西岸に対する攻撃を止めるよう米国が影響力を行使してほしい」と要求した。ロイター通信はトルコ外交消息筋の話として、この日フィダン外相がブリンケン長官と通話し「イスラエルの攻撃によりガザ地区とヨルダン川西岸の状況が悪化している」としてこのように促したと伝えた。


フィダン外相はブリンケン長官にイスラエルが完全な停戦に入った後に両国が解決策を議論する協議に入るようにしなければならないと主張した。

両外相はスウェーデンの北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟とトルコの米国製Ｆ１６戦闘機購入問題も協議した。

スウェーデンがＮＡＴＯに加盟するには既存加盟国すべての加盟議定書批准を受けなければならないが、トルコ議会はまだスウェーデンの加盟を批准していない。トルコはこの問題を米国製Ｆ１６戦闘機購入と連係しようとする動きを見せている。

◇フランス「即時持続的停戦」

フランスのコロナ外相はこの日イスラエルを訪問し「即座に持続的な停戦」を促すとともに、ハマスの攻撃で犠牲になった人たち、特に性暴力被害者を忘れてはならないと強調した。

コロナ外相はハマスがイスラエルを攻撃した際に広範囲な性暴力があったという主張に対し「フランスはこうした女性犠牲者の話を信じる」と話した。

コロナ外相はまた、１３日にガザ地区南部のラファでフランス外務省職員１人が死亡したイスラエルの攻撃を糾弾し、真相を説明するよう要求した。

コロナ外相はガザ地区で拘束されているフランス人の人質の家族と会い、ヨルダン川西岸でパレスチナ自治政府のマリキ外相とも対話する予定だ。