この3年間、LAドジャースが計1770億円を投じて獲得したMVP級スター。左から大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン。 [AP・AFP=聯合ニュース]
そして2023年12月、新しい「悪の帝国」が誕生した。それはLAドジャースだ。ナショナルリーグ名門球団のドジャースは10日(日本時間)、「二刀流」大谷翔平(29)との契約を発表した。10年・7億ドル(約1015億円)という世界スポーツ史上最大規模の契約だった。
大谷獲得戦でドジャースが勝利できた要因はやはり資金力だ。ドジャースは現在、グッゲンハイム・ベースボール・マネジメントが実質的な球団オーナーだが、その後ろには米国の億万長者トッド・ベーリー氏(50)がいる。世界的に不動産と保険・メディア事業などを運営するベーリー氏はイングランドプレミアリーグ(EPL)のチェルシーFCのオーナーでもある。
資金力が強大なドジャースは最近、投資を増やしている。2020年7月にユーティリティープレーヤーのムーキー・ベッツ(31)と12年・3億6500万ドルの長期契約を結び、昨年3月には自由契約(FA)選手の一塁手フレディ・フリーマン(34)を獲得するため6年・1億6200万ドルを投資した。続いて今回のストーブリーグではスター選手の大谷を迎えて戦力を強化した。ともにMVP受賞選手の3人にドジャースが投じた資金は1兆6000億ウォン(約1770億円)を超える。
ドジャースは今年、ナショナルリーグ西部地区で1位(100勝62敗)になった。しかしアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのディビジョンシリーズで3戦全敗して脱落した。先発投手陣が弱点のドジャースは追加で財布を開くの可能性もある。米ヤフースポーツは「ドジャースはクレイトン・カーショー(35)とのFA契約が有力だ。また日本人投手の山本由伸(25)を獲得する可能性もある」と伝えた。
大谷が納める税金の規模も話題になっている。米現地会計法人の推算によると、大谷に課される税金は連邦税37%、カリフォルニア州税13.3%、米国公共医療保険制度メディケア2.35%、州傷害保険1.1%など計53.75%で、年俸7000万ドルを基準にすると毎年3763万ドルを納税することになる。
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