2日、韓国軍の独自の4・25軍事偵察衛星1号機(EO/IR)打ち上げに成功した。まだ4機の後続打ち上げが残っているが、今回の打ち上げ成功は韓国軍の独自監視能力と対応態勢を一段階高めるきっかけになると評価できる。1978年の韓米連合軍司令部創設以降、米軍に依存してきた軍事偵察衛星情報(映像情報)をようやく韓国軍が独自で運用できるようになったからだ。
ここで「独自の軍事偵察衛星運用」とは、我々が設計して製作した軍事偵察衛星を宇宙に打ち上げ、脅威が予想される敵の活動(標的)を望む時間に望む場所で撮影する計画を自ら樹立して任務を指示できるという権利的な意味だ。一般的に軍事衛星の運用は衛星に撮影任務を指示する計画および任務指示段階(第1段階)、衛星が撮影して地上の受信所に伝送した衛星写真を映像専門判読官が判読する段階(第2段階)、そして判読した衛星写真を他の情報・諜報と融合して分析する情報融合段階(第3段階)をたどる。ところが韓国軍は独自の軍事衛星がなく、米軍から映像情報の支援を受けていたため、第1段階を全く経験できなかった。
実際、第1段階を独自にできなければ情報活動の全段階を依存するしかなく、情報活動の重要な原則である適時性・正確性・完全性にも影響を及ぼす。第1、2、3段階はすべて重要で省略できないが、第1段階は第2、3段階を経て生産された情報を基に相手の標的を逃さず反復および重複監視で追跡するフィードバック過程で情報収集活動の連続性を維持する源泉であるため、さおさら層重要だ。しかし韓国軍が直接運用できる独自の監視手段(出処)でなければ、その他の情報を分析して評価する過程で出処に対する適時的な信頼度を評価するのが難しい。情報は信頼度が高い場合に適時に使用できるが、信頼度は情報出処の独自性とも緊密に関連しているため、韓国軍の独自軍事衛星の運用は国家安保レベルで極めて重要な意味を持つ。
4・25軍事偵察衛星の独自運用の重要な意味はもう一つある。例えば北朝鮮地域で自動車か、タンクか、砲か、放射砲か、どの種類のミサイルかを分別できる人工衛星性能の基準点は解像度30センチ級以内の高解像度でなければいけない。4・25軍事偵察衛星事業の作戦要求性能(ROC)が30センチ級である理由だ。今回打ち上げられた1号機軍事偵察衛星の解像度が30センチ級の高解像度だ。人工衛星が相手国の武器体系を分別できなければ商業的価値はあっても軍事的な価値は小さい。したがって4・25軍事偵察衛星は一般商業用衛星でなく、韓国軍独自の3軸体系の目になる軍事的な価値が非常に高い重要な武器体系だ。
振り返ると、韓国軍が独自の軍事偵察衛星運用の重要性を実感するのには、2010年の韓国哨戒艦「天安」爆沈と延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発がきっかけになった。「天安」挑発の主体であるヨノ級潜水艇、延坪島砲撃挑発主体の122ミリ放射砲を監視して対応するうえで当時も多様な監視手段と方法があった。しかしDMZ南側の経路で北朝鮮側の監視は容易でない。監視が難しい山岳地形の後斜面に武器が配備されるからだ。その代わり軍事偵察衛星は北朝鮮の宇宙上空から直下方に撮影できるため死角が少なく高解像度であるため、砲やミサイルの種類も判断が可能な宇宙監視手段となる。したがって当時、韓国軍に独自の軍事偵察衛星があったとすれば、早期警報活動プロセスが正常に作動し、最小限の対応態勢のための警報が可能だったかもしれないという教訓を得た。その結果、独自の高解像度軍事偵察衛星事業の必要性が本格的に提起されたのだ。
しかし韓国軍の独自の4・25軍事偵察衛星事業推進は、国家情報機関が軍事衛星を直接運用するという非現実的な提案と共に関連部処間の利己主義があり、数年遅れることになった。軍の要求通りに推進されていれば、すでに独自の複数の軍事偵察衛星が宇宙で任務遂行中であり、高度化された北朝鮮の核・ミサイルを独自で監視していたはずだ。
今回打ち上げに成功した1号機は光学(EO/IR)衛星だ。望遠鏡などを通じて見えるように撮影するカメラセンサーだ。昼に撮影が可能だ。後に打ち上げる軍事衛星4機はレーダー衛星(SAR)だ。センサーがレーダーであるため昼夜全天候型任務が可能というが、レーダー反射波で形成される写真は白黒の形体で見えるため、競技場ほどの大きさの建物は区別しやすいが、相対的に小さい長射程砲やミサイルの種類を区別するのは特化した専門判読官だけが可能だ。したがって主要標的は光学衛星で昼間に撮影し、識別した敵の武器体系を光学衛星監視が制限される夜間や雨天時にはレーダー衛星を通じて認知した位置を追跡して監視するのが一般的だ。逆にレーダー衛星が撮影した映像を光学衛星で追跡する方法も使用されるが、最終的には光学衛星で確認する手続きが信頼性を高めるため、高解像度光学衛星による検証や最終確認の過程は必須となる。
このため現在4・25軍事偵察衛星事業で光学衛星1機で昼の時間帯を軍事的にカバーするのは難しいということだ。もう一つ、4・25軍事偵察衛星の再訪周期を短縮して軍事偵察任務を補完できるという小型や超小型衛星は大部分がレーダー衛星であり、低解像度で長射程砲やミサイルの種類を区分できない性能だが、4・25軍事衛星の空白を補完できるという論理は再検証が要求される。単に小型衛星を多数打ち上げれば算術的に再訪周期を短縮すると錯覚するだけで、軍事的な価値はそれほど大きくないからだ。
ここで「独自の軍事偵察衛星運用」とは、我々が設計して製作した軍事偵察衛星を宇宙に打ち上げ、脅威が予想される敵の活動(標的)を望む時間に望む場所で撮影する計画を自ら樹立して任務を指示できるという権利的な意味だ。一般的に軍事衛星の運用は衛星に撮影任務を指示する計画および任務指示段階(第1段階)、衛星が撮影して地上の受信所に伝送した衛星写真を映像専門判読官が判読する段階(第2段階)、そして判読した衛星写真を他の情報・諜報と融合して分析する情報融合段階(第3段階)をたどる。ところが韓国軍は独自の軍事衛星がなく、米軍から映像情報の支援を受けていたため、第1段階を全く経験できなかった。
実際、第1段階を独自にできなければ情報活動の全段階を依存するしかなく、情報活動の重要な原則である適時性・正確性・完全性にも影響を及ぼす。第1、2、3段階はすべて重要で省略できないが、第1段階は第2、3段階を経て生産された情報を基に相手の標的を逃さず反復および重複監視で追跡するフィードバック過程で情報収集活動の連続性を維持する源泉であるため、さおさら層重要だ。しかし韓国軍が直接運用できる独自の監視手段(出処)でなければ、その他の情報を分析して評価する過程で出処に対する適時的な信頼度を評価するのが難しい。情報は信頼度が高い場合に適時に使用できるが、信頼度は情報出処の独自性とも緊密に関連しているため、韓国軍の独自軍事衛星の運用は国家安保レベルで極めて重要な意味を持つ。
4・25軍事偵察衛星の独自運用の重要な意味はもう一つある。例えば北朝鮮地域で自動車か、タンクか、砲か、放射砲か、どの種類のミサイルかを分別できる人工衛星性能の基準点は解像度30センチ級以内の高解像度でなければいけない。4・25軍事偵察衛星事業の作戦要求性能(ROC)が30センチ級である理由だ。今回打ち上げられた1号機軍事偵察衛星の解像度が30センチ級の高解像度だ。人工衛星が相手国の武器体系を分別できなければ商業的価値はあっても軍事的な価値は小さい。したがって4・25軍事偵察衛星は一般商業用衛星でなく、韓国軍独自の3軸体系の目になる軍事的な価値が非常に高い重要な武器体系だ。
振り返ると、韓国軍が独自の軍事偵察衛星運用の重要性を実感するのには、2010年の韓国哨戒艦「天安」爆沈と延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発がきっかけになった。「天安」挑発の主体であるヨノ級潜水艇、延坪島砲撃挑発主体の122ミリ放射砲を監視して対応するうえで当時も多様な監視手段と方法があった。しかしDMZ南側の経路で北朝鮮側の監視は容易でない。監視が難しい山岳地形の後斜面に武器が配備されるからだ。その代わり軍事偵察衛星は北朝鮮の宇宙上空から直下方に撮影できるため死角が少なく高解像度であるため、砲やミサイルの種類も判断が可能な宇宙監視手段となる。したがって当時、韓国軍に独自の軍事偵察衛星があったとすれば、早期警報活動プロセスが正常に作動し、最小限の対応態勢のための警報が可能だったかもしれないという教訓を得た。その結果、独自の高解像度軍事偵察衛星事業の必要性が本格的に提起されたのだ。
しかし韓国軍の独自の4・25軍事偵察衛星事業推進は、国家情報機関が軍事衛星を直接運用するという非現実的な提案と共に関連部処間の利己主義があり、数年遅れることになった。軍の要求通りに推進されていれば、すでに独自の複数の軍事偵察衛星が宇宙で任務遂行中であり、高度化された北朝鮮の核・ミサイルを独自で監視していたはずだ。
今回打ち上げに成功した1号機は光学(EO/IR)衛星だ。望遠鏡などを通じて見えるように撮影するカメラセンサーだ。昼に撮影が可能だ。後に打ち上げる軍事衛星4機はレーダー衛星(SAR)だ。センサーがレーダーであるため昼夜全天候型任務が可能というが、レーダー反射波で形成される写真は白黒の形体で見えるため、競技場ほどの大きさの建物は区別しやすいが、相対的に小さい長射程砲やミサイルの種類を区別するのは特化した専門判読官だけが可能だ。したがって主要標的は光学衛星で昼間に撮影し、識別した敵の武器体系を光学衛星監視が制限される夜間や雨天時にはレーダー衛星を通じて認知した位置を追跡して監視するのが一般的だ。逆にレーダー衛星が撮影した映像を光学衛星で追跡する方法も使用されるが、最終的には光学衛星で確認する手続きが信頼性を高めるため、高解像度光学衛星による検証や最終確認の過程は必須となる。
このため現在4・25軍事偵察衛星事業で光学衛星1機で昼の時間帯を軍事的にカバーするのは難しいということだ。もう一つ、4・25軍事偵察衛星の再訪周期を短縮して軍事偵察任務を補完できるという小型や超小型衛星は大部分がレーダー衛星であり、低解像度で長射程砲やミサイルの種類を区分できない性能だが、4・25軍事衛星の空白を補完できるという論理は再検証が要求される。単に小型衛星を多数打ち上げれば算術的に再訪周期を短縮すると錯覚するだけで、軍事的な価値はそれほど大きくないからだ。
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