「我々が自ら強くなり、不足する部分は同盟でカバーし、友好国との国際連帯を通じて韓国が自由と平和、繁栄を維持する枠を作ることができる」。
朴喆熙(パク・チョルヒ)国立外交院長は29日の「2023中央フォーラム」で「今はもう『平常時のように(business as usual)』するのでなく『平常時とは違うように(business as unusual)』対処すべき時になった」とし、このように述べた。フォーラムの最初のセッション「米中覇権争いの未来」で最初に発表した朴院長は「グローバル複合危機の中、韓国の外交の進む方向は」をテーマに、韓国が直面した挑戦と機会を説明した。
まず朴院長は北朝鮮の核問題までが米中競争に巻き込まれているとし、「中露朝の敵対的な連合が形成され、我々の安保の脅威も増している」と指摘した。また「先端技術領域では中国に対する投資を制限する動きに参加すべきという要求を受けている」と説明した。ただ、朴院長は「我々には米国との強固な同盟と、先端分野でリードする企業がある」とし、機会もある点を強調した。
朴院長は▼自主▼同盟▼連帯を通じた安保の確立が核心だと主張した。「我々の力だけで北を打撃できる能力が十分に高まり、不足した偵察・監視・探知能力などは同盟を通じて強化している」としながらだ。
続いて発表した高麗大一民国際関係研究院のイ・ジェスン院長は「米中競争の均衡点はその都度変わり、このように変わる均衡点を追うことはできない」とし「米中競争の葛藤の傾向を観察しながら、いわゆる『均衡点』の上に立っているというのは幻想にすぎない」と指摘した。米中競争の様相の変化に合わせて戦略を修正する代わりに、価値と原則を基盤に自ら均衡点を作るべきという意味だ。
イ院長は外交の「羅針盤」と「安全ピン」を用意することを強調した。ただ、「羅針盤は方向を提示するが、結局動くのは自分たち」とし「動く前に同盟間の信頼を基礎にレバレッジ(交渉力)を高め、中国には開放性と補完性を持って接近しなければいけない」と述べた。
安全ピンは競争の構図・強度の変化によるリスクを最小化するための装置という説明だ。イ院長は「韓米同盟と韓日米の連携に続いて同盟の概念を拡大し、インド太平洋国家とNATO(北大西洋条約機構)、AP4(韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランド)など、より多くの友好国と『汎同盟』体制に進むべき」とし、友邦との連合強化の必要性を提起した。
最後に発表した慶煕大のチュ・ジェウ国際大学院教授は「中国に対する幻想を捨てて、低姿勢外交から抜け出さなければいけない」とし、対中戦略の再設計を注文した。チュ教授は「1992年の韓中修交以降、韓国には中国が韓半島(朝鮮半島)統一に決定的な役割をするはずで、北の非核化のための重要な協力国家であり、中国市場の価値は永久的という3つの幻想が生じた」とし「しかし我々の幻想と違い、中国は北の脅威を『正当で合理的』としてかばっている」と指摘した。
また、THAAD(高高度防衛ミサイル)韓国内配備に対する報復があって以降、中国に対して「堂々とした外交」をためらう雰囲気が一部形成された点も警戒した。チュ教授は「グローバル協業構造が固定化したため、中国は韓国にこれ以上経済報復を加えることはできない」という見方を示した。
朴喆熙(パク・チョルヒ)国立外交院長は29日の「2023中央フォーラム」で「今はもう『平常時のように(business as usual)』するのでなく『平常時とは違うように(business as unusual)』対処すべき時になった」とし、このように述べた。フォーラムの最初のセッション「米中覇権争いの未来」で最初に発表した朴院長は「グローバル複合危機の中、韓国の外交の進む方向は」をテーマに、韓国が直面した挑戦と機会を説明した。
まず朴院長は北朝鮮の核問題までが米中競争に巻き込まれているとし、「中露朝の敵対的な連合が形成され、我々の安保の脅威も増している」と指摘した。また「先端技術領域では中国に対する投資を制限する動きに参加すべきという要求を受けている」と説明した。ただ、朴院長は「我々には米国との強固な同盟と、先端分野でリードする企業がある」とし、機会もある点を強調した。
朴院長は▼自主▼同盟▼連帯を通じた安保の確立が核心だと主張した。「我々の力だけで北を打撃できる能力が十分に高まり、不足した偵察・監視・探知能力などは同盟を通じて強化している」としながらだ。
続いて発表した高麗大一民国際関係研究院のイ・ジェスン院長は「米中競争の均衡点はその都度変わり、このように変わる均衡点を追うことはできない」とし「米中競争の葛藤の傾向を観察しながら、いわゆる『均衡点』の上に立っているというのは幻想にすぎない」と指摘した。米中競争の様相の変化に合わせて戦略を修正する代わりに、価値と原則を基盤に自ら均衡点を作るべきという意味だ。
イ院長は外交の「羅針盤」と「安全ピン」を用意することを強調した。ただ、「羅針盤は方向を提示するが、結局動くのは自分たち」とし「動く前に同盟間の信頼を基礎にレバレッジ(交渉力)を高め、中国には開放性と補完性を持って接近しなければいけない」と述べた。
安全ピンは競争の構図・強度の変化によるリスクを最小化するための装置という説明だ。イ院長は「韓米同盟と韓日米の連携に続いて同盟の概念を拡大し、インド太平洋国家とNATO(北大西洋条約機構)、AP4(韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランド)など、より多くの友好国と『汎同盟』体制に進むべき」とし、友邦との連合強化の必要性を提起した。
最後に発表した慶煕大のチュ・ジェウ国際大学院教授は「中国に対する幻想を捨てて、低姿勢外交から抜け出さなければいけない」とし、対中戦略の再設計を注文した。チュ教授は「1992年の韓中修交以降、韓国には中国が韓半島(朝鮮半島)統一に決定的な役割をするはずで、北の非核化のための重要な協力国家であり、中国市場の価値は永久的という3つの幻想が生じた」とし「しかし我々の幻想と違い、中国は北の脅威を『正当で合理的』としてかばっている」と指摘した。
また、THAAD(高高度防衛ミサイル)韓国内配備に対する報復があって以降、中国に対して「堂々とした外交」をためらう雰囲気が一部形成された点も警戒した。チュ教授は「グローバル協業構造が固定化したため、中国は韓国にこれ以上経済報復を加えることはできない」という見方を示した。
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