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「プーチンのノウハウ」受けた金正恩、予告より繰り上げて軍事衛星打ち上げ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
しかし韓国政府はこうした奇襲打ち上げの可能性まで念頭に置いて備えていたという。政府消息筋は「政府が北朝鮮の衛星打ち上げ情報を公開し警告メッセージを発信しただけに北朝鮮としてはすべての戦略がばれて裸にされた状態で、結局苦肉の策として打ち上げ時間を繰り上げて奇襲的な打ち上げに出たとみられる。だが北朝鮮の打ち上げ準備動向を綿密に注視していただけにこれすらも結局『予告された打ち上げ』にすぎず、残ったのは北朝鮮が武力挑発に対する代価を払うことだけ」と話した。

北朝鮮は5月と8月の2度にわたり衛星打ち上げに失敗した後、10月に3回目の打ち上げを予告した。だが何の説明もなく10月が過ぎた。3回目の打ち上げは必ず成功させなければならない金正恩委員長の立場では、9月にロシアを訪問して約束されたロシアから技術移転に時間が必要で仕方がなかったのではないかとの見方が出てきた。

金正恩委員長の選択は、ロシアの衛星打ち上げノウハウを十分に消化して成功の自信を得たのに伴ったものとみることができる。また、米国がウクライナ戦争と、イスラエルとハマスの戦争の2つの戦争に関与する状況を機会の入口が開かれたと解釈した可能性もある。米国が限定された資源で欧州と中東の紛争状況に加え韓半島(朝鮮半島)有事の状況にも機敏に対応するのか試そうとする意図もありえる。


北朝鮮が衛星を軌道に上げたならばロシアが技術的アドバイスを提供しただろうという見方が強まりそうだ。韓国軍当局は5月と8月に行われた偵察衛星打ち上げは2段ロケットの飛行段階で問題が発生したと判断している。北朝鮮がこの日衛星打ち上げを予告して1回目と2回目の打ち上げと同じ3カ所に危険区域を設定すると通知しただけに既存のロケットエンジンの問題を解決するのに技術的助言を与えた可能性が大きいというのが専門家らの分析だ。

韓国軍関係者はこの日記者らと会い、「(9月の)首脳会談後にロシアの技術陣が入ってきた状況がある。主にエンジン系統の支援を受けたのではないか」と話した。北朝鮮がロシアの技術を基に製作した液体燃料エンジンで衛星ロケットを作ったためロシア技術陣の「ワンポイントレッスン」が可能だろうという説明だ。

一部では衛星と関連した支援が行われた可能性があるとの分析も出ている。ある国策研究機関研究委員は「ロシアとの協力を通じ粗悪だとの評価を受けたカメラなど光学装備を補完し、偵察・監視能力を増強させた可能性が大きい」と話した。

韓国政府消息筋も「ロシアが自国にも脅威になりかねない本当に重要な技術の伝授はしないとみる。具体的な技術よりは衛星体を電撃支援する可能性も排除することはできない」と話した。これは金正恩委員長が弾薬と砲弾を支援した見返りとして衛星関連の核心技術を譲渡するのは等価性が成立しないだけでなく、排他的な核保有国の地位に対し厳格な立場を持っているロシアのこれまでの立場とも合致しないという意味と解説される。


「プーチンのノウハウ」受けた金正恩、予告より繰り上げて軍事衛星打ち上げ(1)

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