ロシアがウクライナとの戦争で捕らえた捕虜をロシア部隊に合流させ、戦線に配置しているという批判が提起された。

９日（現地時間）、ＡＰ通信はロシアのＲＩＡノボスティ通信の話として、ウクライナの捕虜がロシアの味方になって戦っていると報じた。

これによると、最近ＲＩＡノボスティはウクライナ捕虜がロシアに忠誠を誓う姿が映った動画を公開し、彼らは１５世紀ウクライナ領土の一部を編入させ、ロシアでは英雄として扱われるボフダン・フメリニツキーの名を冠した部隊で服務中だ。


ＡＰは「ＲＩＡノボスティの報道は真偽や強圧の是非などがまだ確認されていない」とし「ロシア軍とウクライナ軍がいずれも立場を明らかにしてほしいという要請に応じていない」と伝えた。

専門家らは、捕虜の意志とは関係なく、彼らを戦場に送り出すのはジュネーヴ条約違反だと指摘する。ジュネーヴ条約（第３協約）は捕虜を戦闘地域に露出したり、自ら希望しない限り健康に害を与えたり危険な労働に処したりすることを禁止している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのユリア・ゴルブノワ上級研究員は「ロシア当局は彼らが自発的に支援したと主張できるが、捕虜が強制収容されているという点を考えると自ら志願したとは考えにくい」と話した。英国王立防衛安全保障研究所のニック・レイノルズ地上戦研究員も「戦争捕虜は（事実上）選択権がなく、非常に困難な状況に置かれている」とし「強圧による行動なのかもしれない」と指摘した。

今回の戦争で多くの兵力を失ったロシアが、量刑取り引きで自国刑務所の収監者まで戦闘に動員し、批判を浴びたことがあるとＡＰ通信は伝えた。