◆進撃のK(韓国)防衛産業
先月、「韓国・サウジアラビア共同声明」が採択された。両国が防衛産業(防産)を含む全方向の協力を強化するという内容に「ミスターエブリシング」がサインした。中東の盟主がK防産に注目している。イスラム圏メディアではサウジアラビアが隣国のUAEに続いて「天弓II」の購買を控えているという報道もあった。複雑な国際政治地形を突破して中東の空を守ることになったK防産の技術力と外交力を見てみよう。
「進撃のK防産」がまた大ヒットする勢いだ。昨年ポーランドで大規模な契約をしたのに続き、サウジアラビアでも大規模な契約を控えている。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が先月、サウジアラビア・カタールを国賓歴訪したのがきっかけだ。尹大統領は先月24日(以下、現地時間)、サウジのリヤドでムハンマド・ビン・サルマン皇太子と「韓国・サウジ共同声明」を採択し、全方向での協力強化を明らかにした。全方向での協力には防衛産業も含まれている。これに関し趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長は先月26日のメディアのインタビューで、サウジに対する防産輸出規模について「規模が非常に大きい」と明らかにした。
軍事専門メディア「ディフェンス・セキュリティ・アジア」は先月27日、サウジが「コリアン・パトリオット」の購買を控えていると報じた。同メディアはサウジが関心を見せた韓国武器体系の中にはLIGネクスワンの「天弓II」(韓国版パトリオット)防空体系があるとし、サウジが領空を守るために隣国のアラブ首長国連邦(UAE)に続いてこの防空体系(天弓II)を購入する可能性が高いと伝えた。
その間、サウジはオイルダラーで全世界から先端武器を導入してきた。米国のパトリオットはサウジの購買目録にあり、最も高価な防空体系である米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の砲台7基も契約した。問題は米国の防空体系が石油富国のサウジでも負担を感じるほど高いという点だ。パトリオットは砲台1基あたり7000億ウォン(約800億円)を超える。さらにサウジが自由に運用することもできない。サウジはパトリオットの製造企業RTX(旧レイセオン)に運用まで任せている。
結局、サウジは安くて質が高い防空体系を求め、韓国を協力の対象として注目した。軍事専門家のチェ・ヒョンホ氏は「米国は納期が遅いうえ、米議会の承認も障害になることが多い。サウジは性能・納期が優秀な韓国防空体系を好むしかない」と話した。
これに先立ち韓国のLIGネクスワン・ハンファシステム・ハンファエアロスペースとUAEのタワズン(TAWAZUN)経済委員会は昨年1月、35億ドル(約5260億円)規模の天弓II契約に署名した。タワズン経済委員会はUAE国防省調達契約を管理する機関だ。UAEが天弓IIを選択したのは意味が大きい。UAEの防空体系は米国のTHAADとパトリオットだ。しかし2015年9月のマアリブ空襲以降、UAEは防空体系の代案を探すことになった。当時、イエメン内戦に加わったUAEはマアリブ地域にサウジやバーレーンと駐留していた。この連合軍基地にフーシ派反乱軍がロシア製OTR-21トーチカ短距離弾道ミサイル(SRBM)を撃った。この攻撃でUAE軍52人、サウジ軍10人、バーレーン軍5人が戦死した。UAEの創軍以降、最大の人命損失を出した日だった。ミサイル攻撃当時、マアリブ周辺に連合軍はパトリオットを配備した。しかし過熱のためにパトリオットレーダーを24時間稼働できず、レーダーの電源を消している間にフーシ派反乱軍のミサイルが飛んできた。連合軍が対応できなかった理由だ。
「韓国を信頼できないのか」とUAEに問いただす…イスラエルを抑えた「天弓II」の顛末(2)
先月、「韓国・サウジアラビア共同声明」が採択された。両国が防衛産業(防産)を含む全方向の協力を強化するという内容に「ミスターエブリシング」がサインした。中東の盟主がK防産に注目している。イスラム圏メディアではサウジアラビアが隣国のUAEに続いて「天弓II」の購買を控えているという報道もあった。複雑な国際政治地形を突破して中東の空を守ることになったK防産の技術力と外交力を見てみよう。
「進撃のK防産」がまた大ヒットする勢いだ。昨年ポーランドで大規模な契約をしたのに続き、サウジアラビアでも大規模な契約を控えている。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が先月、サウジアラビア・カタールを国賓歴訪したのがきっかけだ。尹大統領は先月24日(以下、現地時間)、サウジのリヤドでムハンマド・ビン・サルマン皇太子と「韓国・サウジ共同声明」を採択し、全方向での協力強化を明らかにした。全方向での協力には防衛産業も含まれている。これに関し趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長は先月26日のメディアのインタビューで、サウジに対する防産輸出規模について「規模が非常に大きい」と明らかにした。
軍事専門メディア「ディフェンス・セキュリティ・アジア」は先月27日、サウジが「コリアン・パトリオット」の購買を控えていると報じた。同メディアはサウジが関心を見せた韓国武器体系の中にはLIGネクスワンの「天弓II」(韓国版パトリオット)防空体系があるとし、サウジが領空を守るために隣国のアラブ首長国連邦(UAE)に続いてこの防空体系(天弓II)を購入する可能性が高いと伝えた。
その間、サウジはオイルダラーで全世界から先端武器を導入してきた。米国のパトリオットはサウジの購買目録にあり、最も高価な防空体系である米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の砲台7基も契約した。問題は米国の防空体系が石油富国のサウジでも負担を感じるほど高いという点だ。パトリオットは砲台1基あたり7000億ウォン(約800億円)を超える。さらにサウジが自由に運用することもできない。サウジはパトリオットの製造企業RTX(旧レイセオン)に運用まで任せている。
結局、サウジは安くて質が高い防空体系を求め、韓国を協力の対象として注目した。軍事専門家のチェ・ヒョンホ氏は「米国は納期が遅いうえ、米議会の承認も障害になることが多い。サウジは性能・納期が優秀な韓国防空体系を好むしかない」と話した。
これに先立ち韓国のLIGネクスワン・ハンファシステム・ハンファエアロスペースとUAEのタワズン(TAWAZUN)経済委員会は昨年1月、35億ドル(約5260億円)規模の天弓II契約に署名した。タワズン経済委員会はUAE国防省調達契約を管理する機関だ。UAEが天弓IIを選択したのは意味が大きい。UAEの防空体系は米国のTHAADとパトリオットだ。しかし2015年9月のマアリブ空襲以降、UAEは防空体系の代案を探すことになった。当時、イエメン内戦に加わったUAEはマアリブ地域にサウジやバーレーンと駐留していた。この連合軍基地にフーシ派反乱軍がロシア製OTR-21トーチカ短距離弾道ミサイル(SRBM)を撃った。この攻撃でUAE軍52人、サウジ軍10人、バーレーン軍5人が戦死した。UAEの創軍以降、最大の人命損失を出した日だった。ミサイル攻撃当時、マアリブ周辺に連合軍はパトリオットを配備した。しかし過熱のためにパトリオットレーダーを24時間稼働できず、レーダーの電源を消している間にフーシ派反乱軍のミサイルが飛んできた。連合軍が対応できなかった理由だ。
「韓国を信頼できないのか」とUAEに問いただす…イスラエルを抑えた「天弓II」の顛末(2)
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