先月27日、慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)にある塩辛専門業者。カタクチイワシを原料にプレミアム魚醤を作る会社だ。5259平方メートル規模の工場の敷地には高さ90センチメートル、直径60センチメートルの薄緑色のドラム缶1万個が積まれている。容量200キログラムのドラム缶には塩漬けにした魚250キログラムが衛生ビニールに包まれて積み上げられていた。塩蔵した魚はカタクチイワシではなくマイワシだった。
韓国南部沿岸にカタクチイワシに代わりマイワシが急増していることから、漁業関係者と自治体などはパニック状態となった。塩辛業者はマイワシで魚醤作りに出た。海金剛(ヘグムガン)食品のクォン・ユンソク代表は「今年はカタクチイワシが全滅した。代わりにマイワシが増加し続けているが、これを商品(魚醤)にできなければ私たちは本当に危機」と話す。
◇備蓄スペース不足…178億ウォンで新たな冷凍倉庫推進
自治体も対策に乗り出した。慶尚南道はカタクチイワシが全滅するのに先立ち6月から沿岸の巻き網・定置網などの漁船とともに先制的にマイワシ捕らえてきた。マイワシを適時に捕らえなければ酸素不足などで大量死する可能性が大きいためだ。昨年は大量死による悪臭のため住民が大きな苦労をした。
特に慶尚南道はマイワシの過剰生産などに備えこれを備蓄する冷凍工場の設立も推進している。一時的にマイワシ漁獲量が急増し、これを冷凍保存する施設が不足しているためだ。統営(トンヨン)水産協同組合の場合、8月に冷凍保管能力の5836トンを超えるマイワシ5974トンを販売したという。
慶尚南道によると、この対策は統営水産協同組合第1~第3冷凍工場のうち、1990年代に建てられ老朽化した第1工場を撤去し新たな冷凍工場を作る案だ。既存の第1工場より保存量は2350トンから1800トンに減るが、マイワシを氷点下40度で急速冷凍する能力は1日87トンから100トンに増える。事業費は178億ウォンで、道は国費確保に向け国会と海洋水産部に事業費支援を建議した。
慶尚南道関係者は「夏には高水温の影響から養殖場で飼料の量を減らすためマイワシの販売先は減るが、秋夕(チュソク、中秋)を控え他の魚種も冷凍して売らなければならないため水産業協同組合ではマイワシの受け入れを減らすほかなかった。マイワシを含む他の魚種も備蓄するには冷凍能力を高めた水産物保管倉庫が必要だ」と説明した。
◇缶詰め・ペットフード・輸出…「販路開拓」に全力
慶尚南道はマイワシの販路多角化にも力を入れている。現在冷凍マイワシは主に海上の養殖場の飼料用として売られる。このほかに道は漁獲量が減るカタクチイワシの代わりに塩辛用の納品先を探したり、国立水産科学院など関係機関と冷凍マイワシを使ったペットフードや昆虫用飼料を開発している。これに先立ち水産科学院はイワシ缶詰め加工技術開発に成功した。
大量のマイワシを解消するためベトナムなど輸出販路も開拓中だ。ベトナムのペットフード加工工場で使われるマイワシをロシアではなく韓国産に変える作業だ。道関係者は「マイワシ販売額が1キログラム当たり550ウォンだが、ロシアから持ってきてベトナムに輸出する時の金額がその程度なので競争力はある。ベトナムまで行くので酸敗が発生しないか見ているが、近い将来試験輸出する予定」と話した。
韓国国家統計ポータルを見ると、1~8月の全国のマイワシ漁獲量は2万2866トンで、このうち慶尚南道だけで1万7991トンが捕えられた。昨年1年間の全国漁獲量1万2030トンを早々に越えた。マイワシは2006年だけでも統計に記録されないほど漁獲量が微小だったが、昨年から急増した。
韓国南部沿岸にカタクチイワシに代わりマイワシが急増していることから、漁業関係者と自治体などはパニック状態となった。塩辛業者はマイワシで魚醤作りに出た。海金剛(ヘグムガン)食品のクォン・ユンソク代表は「今年はカタクチイワシが全滅した。代わりにマイワシが増加し続けているが、これを商品(魚醤)にできなければ私たちは本当に危機」と話す。
◇備蓄スペース不足…178億ウォンで新たな冷凍倉庫推進
自治体も対策に乗り出した。慶尚南道はカタクチイワシが全滅するのに先立ち6月から沿岸の巻き網・定置網などの漁船とともに先制的にマイワシ捕らえてきた。マイワシを適時に捕らえなければ酸素不足などで大量死する可能性が大きいためだ。昨年は大量死による悪臭のため住民が大きな苦労をした。
特に慶尚南道はマイワシの過剰生産などに備えこれを備蓄する冷凍工場の設立も推進している。一時的にマイワシ漁獲量が急増し、これを冷凍保存する施設が不足しているためだ。統営(トンヨン)水産協同組合の場合、8月に冷凍保管能力の5836トンを超えるマイワシ5974トンを販売したという。
慶尚南道によると、この対策は統営水産協同組合第1~第3冷凍工場のうち、1990年代に建てられ老朽化した第1工場を撤去し新たな冷凍工場を作る案だ。既存の第1工場より保存量は2350トンから1800トンに減るが、マイワシを氷点下40度で急速冷凍する能力は1日87トンから100トンに増える。事業費は178億ウォンで、道は国費確保に向け国会と海洋水産部に事業費支援を建議した。
慶尚南道関係者は「夏には高水温の影響から養殖場で飼料の量を減らすためマイワシの販売先は減るが、秋夕(チュソク、中秋)を控え他の魚種も冷凍して売らなければならないため水産業協同組合ではマイワシの受け入れを減らすほかなかった。マイワシを含む他の魚種も備蓄するには冷凍能力を高めた水産物保管倉庫が必要だ」と説明した。
◇缶詰め・ペットフード・輸出…「販路開拓」に全力
慶尚南道はマイワシの販路多角化にも力を入れている。現在冷凍マイワシは主に海上の養殖場の飼料用として売られる。このほかに道は漁獲量が減るカタクチイワシの代わりに塩辛用の納品先を探したり、国立水産科学院など関係機関と冷凍マイワシを使ったペットフードや昆虫用飼料を開発している。これに先立ち水産科学院はイワシ缶詰め加工技術開発に成功した。
大量のマイワシを解消するためベトナムなど輸出販路も開拓中だ。ベトナムのペットフード加工工場で使われるマイワシをロシアではなく韓国産に変える作業だ。道関係者は「マイワシ販売額が1キログラム当たり550ウォンだが、ロシアから持ってきてベトナムに輸出する時の金額がその程度なので競争力はある。ベトナムまで行くので酸敗が発生しないか見ているが、近い将来試験輸出する予定」と話した。
韓国国家統計ポータルを見ると、1~8月の全国のマイワシ漁獲量は2万2866トンで、このうち慶尚南道だけで1万7991トンが捕えられた。昨年1年間の全国漁獲量1万2030トンを早々に越えた。マイワシは2006年だけでも統計に記録されないほど漁獲量が微小だったが、昨年から急増した。
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