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電気自動車・水素・プラント…現代自動車先代会長が開拓した中東、孫が先端化率いる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

鄭周永先代会長がサウジのジュベール産業港の建設現場を視察し現況を点検する姿。[写真 現代自動車グループ]

現代自動車グループが電気自動車と水素など先端産業を掲げて「中東神話」再現に出る。1970年代に鄭周永(チョン・ジュヨン)先代会長(故人)が主導して道路や港湾など産業インフラ建設で現代自動車グループ成長の足がかりを用意した「中東神話」のバージョン2.0に当たる。

現代自動車グループは鄭義宣(チョン・ウィソン)会長が23日にサウジ北西部タブーク州で現代建設が建設している地下トンネルの工事現場を訪問したと明らかにした。未来型ニュータウンプロジェクト「ネオムシティ」の住居空間である「ザ・ライン」の高速・貨物鉄道運行用地下トンネル12.5キロメートル区間だ。一般の砂漠ではなく山岳地形にトンネルを掘る高難度の工事だ。

鄭会長はこの日現代建設社員らに「何よりも品質と安全が最優先」と呼び掛けた。その上で「現代建設が信用で作った歴史を現代自動車グループもともに発展させ、責任感を持って積極的に支援する」と強調した。鄭会長は2021年のタウンホールミーティングでも「最も重要に守ったのが信用。(先代会長が)強調されたものも品質で、それはそのまま信用だ」としながら鄭周永会長を回顧している。


中東は鄭周永先代会長が現在の現代自動車グループを作ったところに挙げられる。彼は1976年、「20世紀最大の土木工事」と呼ばれるジュベール港湾工事を受注し裸一貫から韓国経済の復興を牽引した企業家と評価される。難関にぶつかる度に「やってみたか」と言いながら冒険的挑戦を促したことで有名だ。現代建設はその後サウジだけで半世紀の間に170件、232億ドル規模の工事を獲得した。

鄭周永先代会長の孫である鄭義宣会長は建設インフラ構築に続き自動車、水素モビリティ、先端プラント分野で中東開拓を拡張している。現代自動車グループはまずサウジのキングアブドラ経済都市に中東地域初の自動車ノックダウン生産工場を作る。サウジは中東最大の自動車市場で、上半期にヒョンデと起亜は21%のシェアを持ち現地で2位を記録している。

水素モビリティ生態系作りにも出る。ヒョンデ(現代自動車)は21日、サウジで水素事業を推進するエアプロダクツクドラ、サウジ公共交通運営事業者SAPTCOと事業協力了解覚書(MOU)を結んだ。世界的な競争力を持つ水素燃料電池システム技術を現地に導入して水素自動車の普及を主導し、設備・充電生態系を作るという計画だ。

大型先端プラント受注も相次いでいる。現代建設と現代エンジニアリングはサウジ国営石油企業のアラムコから3兆1000億ウォン規模のジャフラのガス処理施設プロジェクト第2期工事を受注した。このほかにもサウジのガス・原油処理施設、アラブ首長国連邦のバラカ原発、クウェートのシュワイク港湾改善補修工事など23件、26兆3000億ウォン規模のプロジェクトを実行中だ。

鄭会長はソウルの鄭周永先代会長の自宅で毎日午前5時から食事をともにしながら現代財閥一族の教育を受けて育った。祖父に対する尊敬心は格別だという。昨年から進めたポニー・クーペ・コンセプト復元プロジェクトもやはりグループの遺産を賛えるための行事に選ばれる。現代自動車グループ関係者は「鄭周永先代会長が神話を創造した象徴的地域である中東で新たな機会を創出するだろう」と話した。



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