40代の会社員キム・ハクキュンさんは最近内燃機関の車を買った。電気自動車市場が急速に拡大しているという営業社員の説明を聞いたりもしたが、結局は内燃機関の車を選択した。彼は「充電便宜や他のさまざまなことを考えると電気自動車を買えなかった」と話した。
キムさんのように電気自動車(EV)の代わりにエンジン車やハイブリッド車を選択する人が増加している。韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)が25日に明らかにしたところによると、今年に入り先月末まで韓国で売れた電気自動車は11万5007台で前年同期比2.2%減ったことがわかった。同じ期間に自動車全体の販売は7.5%増えた。
◇アーリー・アダプターはすでにみんな買った
内需市場で電気自動車の需要不振をめぐり自動車業界内部では「買う人はすでにみんな買った」という分析が支配的だ。電気自動車購入に肯定的なアーリー・アダプターはすでに電気自動車を買っており、これに対し一般消費者は電気自動車購入を迷っているという話だ。
起亜(キア)の宋虎声(ソン・ホソン)社長は最近の「起亜EVデー」で、「電気自動車市場は依然としてアーリー・アダプターが購入する段階であり、一般消費者層が購入する段階に達することができずにいる。一般消費者層の観点から電気自動車購入を迷わせる最も大きい要因は電気自動車の高い価格と充電の不便さだと考える」と話した。
消費者が電気自動車にもっと大きな関心を持つようにするには関連インフラ拡充が優先されるべきだが、まだ期待に満たずにいるという話だ。自動車業界によると、韓国の消費者は電気自動車購入を迷う理由として充電の不便さと充電インフラ不足などを挙げているという。
◇世界の電気自動車市場は41%成長
内需市場が停滞する間に世界の電気自動車市場は急速に成長している。市場調査機関のSNEリサーチによると、今年に入り8月までの世界の電気自動車市場販売台数は870万3000台で前年同期比41.3%増えた。世界市場の場合、電気自動車販売がすでに初期段階であるだけに急速に販売台数が増加しているためというのが業界の分析だ。
内需市場と世界市場の販売速度の差は自動車業界には解決すべき課題だ。これまで韓国の自動車メーカーが安定した内需を基に海外市場でシェアを伸ばした点からもそうだ。実際に起亜は最近準中型を中心に電気自動車のラインナップを大挙に増やす計画を発表した。実需要者が最も多い準中型以下のモデルで電気自動車を「確実に」普及させなくては世界の電気自動車市場で生き残るのは難しいという判断が背景にある。
◇GMなど完全電動化時点遅らせる
事実電気自動車市場の成長速度が期待ほどでないのは自動車メーカーが当初予想ほど電気自動車市場の拡大に積極的なためでもある。100年以上内燃機関に打ち込んできた既存の自動車メーカーの立場では急速な「電気自動車転換」は必ずしも利益につながりにくいという話だ。韓国と同じように電気自動車インフラ不足はやはり急速な転換を迷わせるひとつの理由だ。
最近「北米で2025年までに電気自動車100万台を生産する」と明らかにしたGMは完全電動化の時期を2035年と挙げた。だがこれは当初計画した「2030年の完全電動化」から5年先送りしたものだ。米国と同じくドイツの自動車メーカーもやはり内心では完全電動化に微温的な立場であるのは同様だ。
キムさんのように電気自動車(EV)の代わりにエンジン車やハイブリッド車を選択する人が増加している。韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)が25日に明らかにしたところによると、今年に入り先月末まで韓国で売れた電気自動車は11万5007台で前年同期比2.2%減ったことがわかった。同じ期間に自動車全体の販売は7.5%増えた。
◇アーリー・アダプターはすでにみんな買った
内需市場で電気自動車の需要不振をめぐり自動車業界内部では「買う人はすでにみんな買った」という分析が支配的だ。電気自動車購入に肯定的なアーリー・アダプターはすでに電気自動車を買っており、これに対し一般消費者は電気自動車購入を迷っているという話だ。
起亜(キア)の宋虎声(ソン・ホソン)社長は最近の「起亜EVデー」で、「電気自動車市場は依然としてアーリー・アダプターが購入する段階であり、一般消費者層が購入する段階に達することができずにいる。一般消費者層の観点から電気自動車購入を迷わせる最も大きい要因は電気自動車の高い価格と充電の不便さだと考える」と話した。
消費者が電気自動車にもっと大きな関心を持つようにするには関連インフラ拡充が優先されるべきだが、まだ期待に満たずにいるという話だ。自動車業界によると、韓国の消費者は電気自動車購入を迷う理由として充電の不便さと充電インフラ不足などを挙げているという。
◇世界の電気自動車市場は41%成長
内需市場が停滞する間に世界の電気自動車市場は急速に成長している。市場調査機関のSNEリサーチによると、今年に入り8月までの世界の電気自動車市場販売台数は870万3000台で前年同期比41.3%増えた。世界市場の場合、電気自動車販売がすでに初期段階であるだけに急速に販売台数が増加しているためというのが業界の分析だ。
内需市場と世界市場の販売速度の差は自動車業界には解決すべき課題だ。これまで韓国の自動車メーカーが安定した内需を基に海外市場でシェアを伸ばした点からもそうだ。実際に起亜は最近準中型を中心に電気自動車のラインナップを大挙に増やす計画を発表した。実需要者が最も多い準中型以下のモデルで電気自動車を「確実に」普及させなくては世界の電気自動車市場で生き残るのは難しいという判断が背景にある。
◇GMなど完全電動化時点遅らせる
事実電気自動車市場の成長速度が期待ほどでないのは自動車メーカーが当初予想ほど電気自動車市場の拡大に積極的なためでもある。100年以上内燃機関に打ち込んできた既存の自動車メーカーの立場では急速な「電気自動車転換」は必ずしも利益につながりにくいという話だ。韓国と同じように電気自動車インフラ不足はやはり急速な転換を迷わせるひとつの理由だ。
最近「北米で2025年までに電気自動車100万台を生産する」と明らかにしたGMは完全電動化の時期を2035年と挙げた。だがこれは当初計画した「2030年の完全電動化」から5年先送りしたものだ。米国と同じくドイツの自動車メーカーもやはり内心では完全電動化に微温的な立場であるのは同様だ。
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