10日午後3時、米カリフォルニア州ロサンゼルスのPAFCO本社。年間売り上げ3億5000万ドルの大手水産物輸入業者だ。昨年韓国からだけで1200万ドル相当の水産物を輸入した。水産物分野に限定すればカリフォルニア州で最大の流通企業だ。
PAFCOにはヒラメ、クロソイ、マグロ、イカ、タチウオ、サバなど各種水産物が入ったコンテナが毎日やってくる。この中でもあるコンテナが目に付いた。横・縦2メートル、高さ1メートルの水槽4つが設置された40フィートコンテナ内部には酸素発生器、水温調節装置、濾過器など生命維持装置まで取り付けられていた。韓国が世界で初めて開発し12年にわたり運用している活魚輸送専用「活コンテナ」だった。大量の活水産物を海上運送できる技術だ。1個あたりの製作費用だけで2億ウォンを超える。
これに先立ち釜山(プサン)港から出発した活コンテナは約15日の航海の末に到着した。水槽いっぱいにあふれた韓国産ヒラメ2トンはすでに売り切れた状態だった。長い旅行日程にもヒラメはピチピチの新鮮だったという。PAFCO関係者は「早ければ2日、遅くても4日以内に(卸売商に)すべて売れる」と話した。
◇韓国活魚、米国で人気
韓国産活水産物が米国で人気を呼んでいる。冷凍・冷蔵水産物より衛生的で新鮮という反応だ。ヒラメは刺し身だけでなく高級レストランに必要なステーキ用としても販売されるという。特に活水産物輸出業界は市場規模が大きい華僑市場に注目している。生きた魚を蒸したり揚げたりする中華圏の食文化にぴったりだからだ。水産物業界関係は「人気の中華料理店1店が寿司店10店に匹敵するほど」と話す。
特に慶尚南道(キョンサンナムド)南海岸の清浄海域で生産された水産物が好評だ。米国は慶尚南道の水産物輸出3位の国で、輸出額は今年に入り8月までで2700万ドルに達する。慶尚南道の水産物は4月の米食品医薬局(FDA)点検団の現場実態調査で陸海上汚染管理施設など衛生管理体系すべての項目で適合判定を受けた。
◇コロナ禍の余波で停滞した活魚輸出再開
この日PAFCOなど米大手水産物輸入業者と慶尚南道の輸出業者との間で数百万ドル規模の輸出協約も締結された。活コンテナ技術をもつ水産物輸出企業のアラF&Dはこの日PAFCOと200億ドル、年間売り上げ1200万ドルの米水産物流通企業JJWVと100万ドル規模の輸出協約を結んだ。アラF&Dは慶尚南道の活水産物輸出物流拠点センターに入居する会社で、活コンテナ60個を保有している。
コロナ禍の余波で停滞した活水産物輸出も徐々に回復する雰囲気だ。アラF&Dのパク・テイル代表は「コロナ禍直前の2019年には280トンを輸出したが、コロナ禍後は海外の港湾で荷役が適時になされず不況を体験した。港で数十日足止めされるため活魚が生き残れなかった」としながらも、「昨年下半期から徐々に輸出が回復している。ヒラメだけでなく黄金ヒラメ、河東(ハドン)緑茶メナダ、クロソイ、マダイ、ホヤなど多様な水産物流通で世界市場での認知度を拡大していきたい」とした。
◇現地で試食行事…慶尚南道が援護射撃
慶尚南道は南海岸水産物輸出活性化に向けた援護射撃に出た。同日ロサンゼルスの飲食店で開かれた水産物輸出活性化に向けた試食行事でFDAなど国際的に安全性が立証された慶尚南道産の水産物を広報した。試食行事には米国メディアと主要水産物輸入バイヤー、レストラン関係者ら70人ほどが参加した。
ロサンゼルスに住むビル・シェルタンさんは「普段から寿司など水産物をよく食べる。特にきょうの食べ物はとてもおいしい。調味料やソースをたくさん入れず、(活魚の)味をそのまま生かしたのがとても良い」と話した。パク知事は「水産物海外輸出市場確保にさらに努めたい」と話した。
PAFCOにはヒラメ、クロソイ、マグロ、イカ、タチウオ、サバなど各種水産物が入ったコンテナが毎日やってくる。この中でもあるコンテナが目に付いた。横・縦2メートル、高さ1メートルの水槽4つが設置された40フィートコンテナ内部には酸素発生器、水温調節装置、濾過器など生命維持装置まで取り付けられていた。韓国が世界で初めて開発し12年にわたり運用している活魚輸送専用「活コンテナ」だった。大量の活水産物を海上運送できる技術だ。1個あたりの製作費用だけで2億ウォンを超える。
これに先立ち釜山(プサン)港から出発した活コンテナは約15日の航海の末に到着した。水槽いっぱいにあふれた韓国産ヒラメ2トンはすでに売り切れた状態だった。長い旅行日程にもヒラメはピチピチの新鮮だったという。PAFCO関係者は「早ければ2日、遅くても4日以内に(卸売商に)すべて売れる」と話した。
◇韓国活魚、米国で人気
韓国産活水産物が米国で人気を呼んでいる。冷凍・冷蔵水産物より衛生的で新鮮という反応だ。ヒラメは刺し身だけでなく高級レストランに必要なステーキ用としても販売されるという。特に活水産物輸出業界は市場規模が大きい華僑市場に注目している。生きた魚を蒸したり揚げたりする中華圏の食文化にぴったりだからだ。水産物業界関係は「人気の中華料理店1店が寿司店10店に匹敵するほど」と話す。
特に慶尚南道(キョンサンナムド)南海岸の清浄海域で生産された水産物が好評だ。米国は慶尚南道の水産物輸出3位の国で、輸出額は今年に入り8月までで2700万ドルに達する。慶尚南道の水産物は4月の米食品医薬局(FDA)点検団の現場実態調査で陸海上汚染管理施設など衛生管理体系すべての項目で適合判定を受けた。
◇コロナ禍の余波で停滞した活魚輸出再開
この日PAFCOなど米大手水産物輸入業者と慶尚南道の輸出業者との間で数百万ドル規模の輸出協約も締結された。活コンテナ技術をもつ水産物輸出企業のアラF&Dはこの日PAFCOと200億ドル、年間売り上げ1200万ドルの米水産物流通企業JJWVと100万ドル規模の輸出協約を結んだ。アラF&Dは慶尚南道の活水産物輸出物流拠点センターに入居する会社で、活コンテナ60個を保有している。
コロナ禍の余波で停滞した活水産物輸出も徐々に回復する雰囲気だ。アラF&Dのパク・テイル代表は「コロナ禍直前の2019年には280トンを輸出したが、コロナ禍後は海外の港湾で荷役が適時になされず不況を体験した。港で数十日足止めされるため活魚が生き残れなかった」としながらも、「昨年下半期から徐々に輸出が回復している。ヒラメだけでなく黄金ヒラメ、河東(ハドン)緑茶メナダ、クロソイ、マダイ、ホヤなど多様な水産物流通で世界市場での認知度を拡大していきたい」とした。
◇現地で試食行事…慶尚南道が援護射撃
慶尚南道は南海岸水産物輸出活性化に向けた援護射撃に出た。同日ロサンゼルスの飲食店で開かれた水産物輸出活性化に向けた試食行事でFDAなど国際的に安全性が立証された慶尚南道産の水産物を広報した。試食行事には米国メディアと主要水産物輸入バイヤー、レストラン関係者ら70人ほどが参加した。
ロサンゼルスに住むビル・シェルタンさんは「普段から寿司など水産物をよく食べる。特にきょうの食べ物はとてもおいしい。調味料やソースをたくさん入れず、(活魚の)味をそのまま生かしたのがとても良い」と話した。パク知事は「水産物海外輸出市場確保にさらに努めたい」と話した。
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