ロシアのミサイル攻撃でウクライナの民間人５１人が死亡した。これに先立ちロシアは昨年４月、ウクライナ東部のクラマトルスク駅をミサイルで攻撃し、ウクライナの民間人６０人以上の命を奪った。

ＣＮＮやＢＢＣなど主要メディアによると、５日午後１時１５分（現地時間）、ハルキウ（ハリコフ）州クピャンスク地域の小さな村フロザで惨事が起きた。当時、犠牲者は地域住民の葬儀のために集まっていたという。

ウクライナ緊急救助局は「５日午後７時２０分（現地時間）に緊急救助作業が完了した。計５１人が死亡し、６人が負傷した」と明らかにした。


ＢＢＣは、２０２０年の調査当時のフロザ村の人口は約５００人で、戦争以降の村の住民はさらに減っていたはずだと報じた。ウクライナのクリメンコ内相とハルキウ州のシネフボウ知事はウクライナの放送で、フロザ村の人口が約３３０人と明らかにした。村の住民の６分の１が一瞬にして亡くなったということだ。

シネフボウ知事はテレグラムで「午後１時１５分ごろ、ロシア軍は村のカフェと店に砲撃を加えた」とし「現在まで確認された死者は６歳の男児を含む５１人で、７人の負傷者が地域の病院に入院した。すべて民間人だった」と明らかにした。

続いて「今回の攻撃はロシア軍のイスカンデルミサイルによるものだった」とし「１０月６日から８日までの３日間、ハルキウ地域で哀悼の日を宣言する。ロシアによるテロ犠牲者を永遠に記憶する。遺族に心から弔意を表す」と哀悼した。

スペイン・グラナダで開催された第３回欧州政治共同体（ＥＰＣ）首脳会議に出席しているウクライナのゼレンスキー大統領はＸ（旧ツイッター）で「ロシアのミサイルがハルキウ州クピャンスク地域の普通の食料品店を攻撃した。これは完全に故意であり、挑発的で残忍なテロ攻撃だ」とロシアを非難した。

続いて「ロシアのテロは止めなければならない。ロシアの制裁回避を手助けするのは犯罪だ。今でもロシアを支援している者は悪を支援している。ロシアがこのようなテロをする理由は一つ、大量虐殺と侵略を全世界のニューノーマル（新たな日常）にするためだ」とし「テロリストは報復に直面するはずだ。それは正しく強力な報復になるだろう」と主張した。