韓国最大の限定版取引プラットフォーム「ＫＲＥＡＭ（クリーム）」が同じ市場で日本最大手のスニーカーダンクを傘下に収める。クリームはネイバーの孫会社だ。日本市場を掌握してアジアに進出するというネイバーの成長戦略が今回も通じるか関心が集まる。

◇なにが起きたのか

クリームは４日、「スニーカーダンクを運営するＳＯＤＡに９７６億ウォンを投資して株式の４３．６％を確保し筆頭株主になった」と公示した。２０１８年にスニーカーダンクのサービスを始めたＳＯＤＡはソフトバンクビジョンファンド２の投資を受けた日本のスタートアップだ。限定版スニーカー取引を仲介するプラットフォームから始めて現在はブランドバッグ、衣類、ゲーム用品など希少性のある高価な商品全般を取り扱う。２０２１年には業界２位のモノカブを買収して市場シェア８０％を占めている。スニーカーダンクのアプリ利用者は４５０万人で、ウェブとアプリ全体で５３０万人のクリームと似た規模だ。


クリームは「来年上半期までにＳＯＤＡを連結子会社に編入した後、日本の証券市場に別途上場する」と明らかにした。クリームはＳＯＤＡとの経営統合も来年上半期中に完了する予定だ。

◇クリームはなぜ？

①ネイバーの期待株「コミュニティ・コマース」

ネイバーがコマース成長動力に選んだキーワードはコミュニティ・コマースだ。趣向基盤のコミュニティを形成したユーザーがその中で自然に商品を見つけて購入につなげる方式だ。「コミュニティ形成－プラットフォーム滞留－ショッピング」の好循環を通じてプラットフォームが早く成長できる。ネイバーが今年初めに買収した北米の個人間取引（Ｃ２Ｃ）ファッションプラットフォームのポッシュマークが代表的だ。既存のネイバーショッピングが検索を基盤とした目的指向的ショッピングならば、ポッシュマークはコミュニティ活動の過程でショッピングが自然に起きる。ネイバーのチェ・スヨン代表は昨年１１月、ポッシュマークを買収する理由について、「ポッシュマークの買収を通じて世界市場でネイバーだけが実現できるコミュニティ・コマースという新しいリテールスタイルを確立したい」と明らかにした。

その中でも高価な限定版取引市場はプラットフォーム参加者が購入者・販売者であると同時にコンテンツ生産者の役割をする特性のためコミュニティ・コマースに発展しやすい。ネイバーがＣ２Ｃコマースとコミュニティ・コマースの尖兵としてクリームを育てる理由だ。ネイバーは昨年１０－１２月期に「リセルプラットフォーム投資を通じたコマース能力強化と運営資金確保」を目的にクリームに５００億ウォンを出資した。


アジアの「リセル王座」狙うネイバーとクリーム…日本の大手ＳＯＤＡを買収（２）