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米国発ショックで「黒い水曜日」…株式・ウォン・債券トリプル急落(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米ドル

復活したドル高も韓国の金融市場を揺さぶる要因だ。主要6通貨に対するドルの価値を示すドル指数は4日午後4時基準で107を超えた。今年に入って最も高い。米国債金利が上昇している上にドル高が続けば外国人投資家の韓国証券市場離脱が本格化しかねない。韓国取引所によると外国人投資家は9月の1カ月間にKOSPI市場で1兆ウォン、KOSDAQ市場で1兆2000億ウォンの2兆2000億ウォンを売り越した。

多くの証券市場専門家は高金利の長期化とドル高など米国発の緊縮の余震がしばらく韓国の金融市場を揺さぶるだろうと予想する。ここに7-9月期の韓国企業の業績への期待感が一段と弱まった点も変数として作用する。

金融情報会社のFnガイドによると、証券会社3社以上が業績を予想したKOSPI・KOSDAQ上場企業250社の7-9月期平均予想営業利益は総額45兆4944億ウォンで、1カ月前の46兆312億ウォンより5368億ウォン(1.16%)減少した。


ハイ投資証券のエコノミスト、パク・サンヒョン氏は「国債金利の追加上昇が続くならば2013年水準のテーパー・タントラムが現れる恐れがある」と話した。2013年にFRBのバーナンキ議長(当時)がテーパリング(量的緩和縮小)カードを切った時に新興国の通貨だけでなく債券と株式の価格が急落するテーパー・タントラムが現れた。

金融市場が揺れて業績見通しが暗くなり、韓国経済は四面楚歌に追い込まれている。韓国経済を根元から揺るがす高金利・ドル高・原油高のいわゆる「3高」の高波が押し寄せているからだ。この余波により輸出回復傾向が消え内需がさらに萎縮しかねないとの懸念が出ている。今後景気の流れが「上底下高」どころか「L字形」の景気不振に陥るという話だ。

3高現象は消費など内需不振につながる恐れがある。高麗(コリョ)大学経済学科のカン・ソンジン教授は「すでに家計と企業の負債が多い状況で市場金利が高まれば企業と家計の調達と利子費用が増え、それだけ消費と投資は萎縮する。ここに国際原油価格上昇とドル高が輸入物価を再度刺激すれば実際の購買力が落ち消費不振が深まりかねない」と話した。

これまで輸出不振の中で韓国経済を支えた消費は最近になって鈍化する姿だ。8月の小売り販売額指数は前月より0.3%下がり2カ月連続で下落した。先月は前年比の減少幅を4.4%に減らし回復傾向を見せた輸出にも3高現象は悪材料だ。特にウォンが安くなれば韓国製品の価格競争力が上がり輸出が増え貿易収支が改善される」という経済学の教科書が通じずにいる。産業研究院は昨年10月の報告書で「ドル高による中間財輸入価格上昇が費用上昇につながり韓国の輸出製品価格下落の効果が相殺されている」と分析した。


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