朴槿恵(パク・クネ)元大統領。クォン・ヒョクジェ写真専門記者
ただし健康が悪化して辛い時間を過ごしたと吐露した。朴氏は「夜が来るのが怖いほど全身に痛みがあった」とし「刃物で切るような、火で焼かれるような痛みのために1時間もまともに寝られない時が多かった」と話した。また「当時ソウル聖母病院とサムスンソウル病院で誠意を尽くして治療してもらってだいぶ回復し、赦免後にはリハビリ治療と運動を併行してある程度健康を回復した」と付け加えた。
拘置所で心を治めた方法は読書だった。朴氏は「柳栄夏(ユ・ヨンハ)弁護士がさまざまな本を持ってきてくれてたくさんの本を読んだ」とし「イ・ビョンジュ先生の『智異山(チリサン)』、朴景利(パク・ギョンニ)先生の『土地』、パク・ジヒャン教授の『帝国の品格』を多くのことを考えながら読んだ」と話した。続いて「『天才の都市フィレンツェ』(キム・サングン)という本も記憶に残っているが、美術が人の苦痛を癒やす能力があるということに新たに気づいた」と話した。
拘置所の食事に関するエピソードも伝えた。朴氏は「平均的な味付けをした拘置所の食事は、薄味を好む私にはどうしても塩辛く感じた」とし「拘置所側から食事についての質問紙が来るたびに『もう少し薄味にしてください』と意見を書いた」と話した。朴氏は「だが、獄中生活というものがすべての構成員の食欲に合わせることができず、薄味にしすぎると他の収容員が不満を持つかもしれないので受け入れた」と話した。
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