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米国を怒らせた中国ファーウェイの携帯電話にハイニックスのチップ…「取り引きしたことない」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国ファーウェイの最新スマートフォン「Mate 60 Pro」は7ナノメートルのプロセッサーで構築されたSMICの新型チップ「Kirin 9000s」で駆動される。[中央フォト]

中国政府も積極的だ。ロイター通信によると、中国は半導体産業の活性化に向けて3000億元規模の「中国集積回路産業投資基金」を作る計画だ。2014年(1387億元)と2019年(2000億元)に続き3回目だ。今回は従来とは違い、半導体製造装備に集中的に投資するという。KAIST電気電子工学部のキム・ジョンホ教授は「米国の制裁を避けてファウンドリ分野で『チャイナチップ』(中国半導体)の追い上げが本格化したということに注目しなければならない」と話した。

米国内では制裁の度合いをさらに強める必要があるという声が上がる。「米国と中国共産党の戦略的競争に関する特別委員会」の委員長を務める米共和党のマイク・ギャラガー議員は6日(現地時間)に発表した声明で、「(ファーウェイの新型スマートフォンは)米国の技術なしには生産できなかったはずであり、したがってSMICが商務省の外国直接製品ルール(FDPR)に違反した可能性がある」とし、「商務省はファーウェイとSMICに対するすべての技術輸出を中止しなければならない」と述べた。

オランダを訪問中の米国連邦下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長も同日、「SMICが米国の制裁に違反したのは確実とみられる。米国の知的財産を確保するために取り組んでいる」と述べた。


ジェイク・サリバン米国家安保補佐官はこの日のブリーフィングで「SMICの半導体を使用したというファーウェイの新しいスマートフォンが米国の輸出規制の失敗と規制措置違反を意味するのか」という質問に「正確な情報を入手するまでコメントを控える」と答えた。その一方で「米国は『庭は狭く、塀は高く』という原則に合わせて安全保障への懸念に焦点を当てた技術規制を継続していく」と話した。

中国も米国の制裁に対抗し始めた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は6日、複数の消息筋を引用して「中国中央政府機関所属の公務員は数週間前から業務用機器としてアップルのiPhoneを使用、または事務室に持ち込まないように命令を受けている」と報じた。

一方、Mate 60 ProにはSKハイニックスが生産した半導体が使われていることが知られ、韓国半導体業界も動揺している。テックインサイトはファーウェイの携帯に入った主要部品の中でSKハイニックスのスマートフォン用DRAMである「LPDDR5」と「NANDフラッシュ」が含まれたと明らかにした。

SKハイニックス関係者は「米商務省産業安保局に通報し、経緯を把握中」とし「2020年9月以来、ファーウェイと取り引きした事実がなく、米国輸出規制を徹底的に守るというのが確固たる方針」と話した。業界ではファーウェイが中国にすでに流入したハイニックスの製品を代理店や営業店などを通じて確保した可能性が大きいと見ている。匿名を求めた業界関係者は「だが、このような方式では大量の物量を確保することは難しい」と話した。


米国を怒らせた中国ファーウェイの携帯電話にハイニックスのチップ…「取り引きしたことない」(1)

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