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東京電力に中国からの嫌がらせ電話6000件…ラーメン屋には「汚染水でラーメン作れ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

東京電力は今月21日、海外メディアを福島第一原発二招待して汚染水を薄めて放流する設備を公開する行事を行った。イ・ヨンヒ特派員

福島第一原発の汚染水放流が始まった後、東京電力だけでも中国からの嫌がらせ電話が約6000件かかってきた。

嫌がらせ電話をかける様子を映像で撮影してシェアすることが中国SNS上で流行のようになり、ラーメン店などレストランや病院・サービスエリアなどにもこのような電話が続いている。




◇東京電力だけで約6000件…ほとんどが中国の国家番号「86」

毎日新聞など現地メディアによると、東京電力は28日、処理水(汚染水の日本名称)放出が始まった24日から27日までの間に中国発と推定される電話が6000件以上かかってきたと明らかにした。

中国からの国際番号でかかってきた電話だけで約6000件で、その他の国からかかってきた電話も一部あったと東京電力は伝えた。具体的な電話内容は明らかにしなかった。

汚染水放出以降、東京電力をはじめとする公共施設や福島県などには中国発の迷惑電話が相次いでいる。

福島市は24日から4日間、市庁や小学校・中学校などの公共機関に約770件の迷惑電話がかかってきたと明らかにした。このうち761件が中国の国家番号「86」からかかってきた。

電話件数は汚染水放流の翌日である25日が405件で最も多く、26日227件、27日87件など次第に減少する傾向を示している。

◇中国SNSで流行…ラーメン屋に「汚染水でラーメン作れ」

福島県内の旅館やサービスエリア、病院や薬局などにも嫌がらせの電話が相次いでいる。福島県の内堀雅雄知事はこの日、福島復興再生協議会でこのような被害を明らかにして「円満に業務を進められないのは問題」と訴えた。

中国SNSでは日本政府機関や放送局などに電話をかけて「(汚染水が)きれいならばお前が飲んでみろ」「なぜ汚染水を海に捨てるのか」と抗議する姿を撮影して投稿する動画が多数掲示されるなど迷惑電話が流行のように広がっている。

ある中国人はNHK放送局に電話をかけて翻訳機やTTS(text to speech)機能を利用して「あなたは昨日、処理水を飲んだか。おいしかったか」と尋ねる映像をショートムービーシェアプラットフォーム「TikTok」に投稿するなどした。

レストランにも迷惑電話が相次ぎ、東京・浅草のあるラーメン店にかかってきた電話だけで約1000件に達すると現地メディアは報じた。

ANNニュースが埼玉県のラーメン店にかかってきた番号に掛け直し、電話をかけてきた理由を尋ねると、相手は「汚染水でラーメンを作ってくれたらと思って電話した」と答えた。

岸田文雄首相はこの日首相官邸で迷惑電話に対して意見を求められて「遺憾なことであると言わざるを得ない」とし、中国側に中国国民の冷静な対応を促すように要請したと明らかにした。

続いて中国側に専門家同士の科学的な意見交換を「あらゆる機会をとらえて要請してきた」としながら「こうした場が持たれないまま、中国発とされる多数の迷惑電話や日本大使館、日本人学校への投石などが行われている」と指摘した。

外務省の岡野正敬事務次官はこの日、中国の呉江浩駐日大使を外務省に呼び、迷惑電話に対する懸念を表して中国側の対応を促した。

これに対して呉大使はむしろ「在日中国大使館にも日本国内から大量の迷惑電話がかかってきている」と主張して「中国の大使館や領事館、在日機関、企業、公民および中国人観光客の身の安全を保証してほしい」と要請した。



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