韓国代表のストライカー趙圭誠（チョ・ギュソン）が所属するＦＣミッティラン（デンマーク）が、韓国人ファンに対する人種差別行為について公式的に謝罪した。加害者には「１年間の競技場入場禁止」措置を取った。

ＦＣミッティラン側は２０日（現地時間）、公式ホームページで「韓国人の観客が人種差別的な行為を受けた」とし「クラブ側は加害観客２人に１年間の入場禁止措置を決定した」と明らかにした。

クラブ側によると、人種差別事件は１７日にデンマーク・ヘアニングのＭＣＨアリーナで行われた２０２３－２４シーズン欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）ヨーロッパカンファレンスリーグ（ＵＥＣＬ）３次予選第２戦、オモニア（キプロス）とのホーム試合で発生した。クラブ側は当時、ＭＣＨアリーナのファンゾーンにいたデンマーク現地の観客２人が韓国人の観客に人種差別的な行動をしたと発表した。


クラブ側は「試合中にこの事件を認知し、直ちに被害者に連絡して謝罪した」とし「不快な思いをした韓国人被害者はこのデンマーク人観客の謝罪を受け、当事者間の対話を通じて問題が解決した」と説明した。続いて「その後も韓国人被害者と対話を続けた」とし「被害者は問題がこれ以上長引くことを望まないという意思を表し、当日の問題処理に満足していると話した」と付け加えた。

クラブ側は「事件の全体的な概要を把握するため追加の資料を収集して何度か会議を開いた結果、この事件を当事者間の問題として済ませることはできない判断した」とし「デンマーク人の観客２人に対して入場停止を決定し、加害者とのミーティングを通して競技場の入場禁止措置を説明した」と強調した。

クラブ側は「サッカーは人々を一つにするものであり、その反対になってはいけない。人種差別行為を根絶し、相互尊重と多様性のために共同の責任を果たす」として頭を下げた。