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【中央時評】光復の完成は統一だ=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
最善の統一経路は「非核化→経済協力→統合→統一」だ。これは個人の厚生と国益を増加させて平和に寄与する。我が国の民族共同体統一も漸進統一に立脚している。しかし以前の保守政府は公式的な方案は脇に置いたまま急進統一を追求するという印象を与えた。その一方で「どうやって」という質問には答えられず、統一費用に対しては希望混じりの楽観論、統一後に予想される問題に対しては準備が必要だという当為論だけを前面に出した。このような“具のない味噌汁”は政策になり得ない。正解はすでに出ている。最善の統一方案を政策的に推進するものの、急進統一にも備えなければならないということだ。

統一は一つの手段だけで成し遂げることはできない。制裁、圧迫、強行、対話、交流、経済協力、知識共有などの政策手段をシナリオ別、短期・中期・長期別に継ぎ合わせなければならず、段階ごとにギアを変えるように変化させていかなくてはならない。金融投資のようにポートフォリオを備えてそれぞれの投資比重を条件に合わせて調整しなければならない。統一部の役割はこのポートフォリオの準備と実行、調整だ。韓国政府には経済や社会分野のように日常的な課題が与えられた部署が多い。しかし国防部や消防庁のように事故への備えが主目的の「プランB」部署も存在する。今の非核化段階では統一部は「プランB」部署に近い。この期間に統一部は南北対話や交流協力が再開される局面を準備すると同時に、統合と統一を見据えて政策を開発して力を蓄積しなければならない。

指導者は統一部の役割の複合性を理解しなければならない。非核化は外交部、安保は国防部が主務部署で、北朝鮮分析は情報機関のほうが得意だと考えれば統一部の役割が小さく見える。しかし前述の部署が特定部門の専門家なら統一部はジェネラリストだ。現在のような複合危機と変動性の時代には統一のすべての手段と過程を理解してこれを総合する卓越したジェネラリストが何より必要だ。このようなジェネラリストは短期間では育たない。今の局面がいつ変化するかも分からない。それならすべての場合に備えた準備はリーダーの当然の義務だ。


過去の政府の縮小指向的な対朝政策を繰り返してはいけない。統一部も部署中心の思考を捨てるべきだ。経済協力や終戦宣言を非核化前に置こうとしていた以前の試みがその例だ。北朝鮮問題と統一の複合性を無視したまま、対朝政策に一つのマスターキーがあるかのように思い違いをすれば再び失敗する。何もない状況でもその動きを看破し、荒波の中でも目的地を見失わずにバランスを取らなければならない。「統一とは何の話か」と懐疑論が勢力を広げる時、使命ある政治家は「それでも」と言って道を探しに出る。統一が使命の指導者、単なる信念だけではなくその複合性に対する知的理解を備えた指導者だけが光復を完成させることができる。

キム・ビョンヨン/ソウル大学国家未来戦略院長


【中央時評】光復の完成は統一だ=韓国(1)

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