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韓国旅行が解禁になると…中国発クルーズ53隻、来年3月まで予約埋まる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

13日午後12時、済州市蓮洞(チェジュシ・ヨンドン)のある免税店の駐車場の中に中国人観光客が移動している。駐車場前には中国語の看板がかかった薬局が営業している。チェ・チュンイル記者

13日午後12時、済州市蓮洞(チェジュシ・ヨンドン)のある免税店の前。片手にショッピング袋を持った中国人個別観光客が暑さの中でも忙しく行き来していた。免税店入口の階段や人気ショップの前には彼ら観光客が集まって座り、話を交わしていた。済州の路地をバックにして記念写真を撮影する中国人観光客も目についた。

◇THAAD報復措置で直撃を受けた済州の商圏

免税店が立ち並ぶ蓮洞は中国が2017年3月「THAAD(高高度防衛ミサイル体系)配備報復」の措置を実施する前まで中国人団体観光客、いわゆる「游客」でにぎわっていた場所だ。特にヌウェマル通りは「済州の中の中国」と呼ばれるほどだった。中国語の看板がずらりと並ぶ。だが、6年5カ月間、中国政府が韓国行き団体観光を禁止したことで商圏が直撃を受けた。今月10日、中国文化旅遊部の韓国行き団体観光の再開発表と、それに続く中国発クルーズ運航の再開便りに済州商人の期待が高まっている理由だ。


◇済州訪問外国人の85%が中国人

THAAD報復措置以前の2016年に済州を訪れた中国人は合計306万1522人で全体外国人(360万3021人)の85%を占めていた。今年は6月末基準で中国人訪問客は7万9000人余りとなっている。商人のヤンさん(42)さんは「中国人観光客が消えたこの6年余りの間、売上が50%以上減った」とし「中国人観光客がまた来るなら、THAAD配備報復に伴う禁韓令以前のようにまたにぎやかになりそうだ」と話した。

◇中国発クルーズ53隻、来年3月までの分が「予約終了」

その先発として中国発クルーズが入港の予定を知らせた。済州島によると、13日現在、中国発クルーズ53隻が済州港と江汀(カンジョン)港に寄港申請を行った。来年3月までの8カ月分の申請が締め切られた。この船は主に中国を出発して済州を訪問した後に日本に向かう。済州クルーズ観光客はほとんどが韓国人旅行客だ。2016年1年120万人でピークを迎えた。だが昨年は9800人余りへと激減した。

◇ペムツアー(事前踏査旅行)実施、広報ロードショーも計画

港町の釜山(プサン)も中国人観光客の訪問を期待する雰囲気だ。釜山港湾公社関係者は「まだ中国クルーズの申請事例はないが、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)以前は日本・米国に続いて中国クルーズ利用客が多かった」とし「募客期間を経れば申請が増えると期待する」と明らかにした。中国人観光客は釜山にとっても大口客だ。中国人観光客は釜山外国人観光客全体で2番目に多いうえ、特に購買力が高いことで知られる。2019年基準で中国人観光客の支出額は942億ウォン(約102億円)で、日本(1383億ウォン)に続いて2番目に多い。釜山観光公社や地域旅行会社・免税店などは関連マーケティングを準備し、中国人観光客の訪問効果を期待している。

江原道(カンウォンド)も中国人観光客の訪問による落水効果を期待している。中国人観光客を呼び込もうと先月中国現地で海外専門担当旅行会社を対象にペムツアーを実施し、来月には北京や上海などで広報ロードショーを計画中だ。海の観光資源を抱える江原もクルーズに注力する雰囲気だ。中国発客船が江原道来航によって寄港した事例は2016年イベント性航海が唯一だった。その後、2019年束草(ソクチョ)港を寄港地とするクルーズを推進したがTHAADの影響で白紙化したことがある。江原道観光財団のパク・ウォンシク・チーム長は「短い日程では束草港まではなかなか来れないので7泊8日ほどの商品で中国誘致マーケティングを行う計画」と話した。


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