地球海水面温度グラフを見ると1970年代(下の方の青色のグラフ)以降、温度が上昇を続け、特に今年(一番上の赤色)は急激な上昇を示している。[写真 世界気象機関(WMO)]
事実、7月末にいくつか衝撃的なニュースがあった。25日、米国フロリダ州マイアミの近海が38.4度を記録した。26日デンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームが「大西洋の熱気を冷ます北極発深層海水(AMOC)が消滅する」という論文を発表した。地球温暖化で北極の氷河が溶けたせいで深層海水も消えるという警告だ。マイアミ近海への冷水供給が途切れることになる。
27日「コペルニクス気候変動サービス」の中間観測結果の報告を受けた国連のグテレス事務総長は「地球温暖化(global warming)の時代は終わり、地球沸騰化(global boiling)の時代が始まった」と話した。このような気候変動はすべて台風に直接影響を及ぼす。海が熱くなれば熱帯低気圧である台風が頻繁に発生し、水蒸気をさらに多く吸い込んで強力になる。北極まで暑くなって赤道地域との温度差が小さくなれば風が弱くなり台風の移動速度は遅くなる。
台風6号「KHANUN(カーヌン)」は異例のパターンを見せた。太平洋を右に行ったり左に行ったりしながら、珍しく韓半島(朝鮮半島)を南北に長く滞在してゆっくりと貫通し、多くの雨を降らせた。地球が沸騰しているのだから台風が異常になってもおかしくはない。人間が自ら招いたニューノーマルだ。
オ・ビョンサン/中央日報コラムニスト
この記事を読んで…