台風6号「KHANUN(カーヌン)」の影響で9日に強風が吹いた釜山市海雲台区(プサンシ・ヘウンデグ)で、市民が傘を握りしめながら辛うじて歩いている。韓国気象庁は今日(10日)、台風6号が南海岸に上陸すると予想している。ソン・ボングン記者
中央災難安全対策本部(中対本)によると、10日午前9時20分に慶尚南道巨済付近に上陸した台風6号は時速30キロの速度でソウルなど首都圏に向かって北上している。午前10時基準で集計された人命・財産被害はない。しかし状況によって急激に増えるおそれもある。
台風6号による被害を避けるためにすでに1万641人が村会館などに避難した。具体的に慶北6569人、慶南2695人、全南948人、釜山331人など。
また堤防付近の駐車場225カ所、河川付近の525カ所を事前に統制した。済州、釜山、蔚山などの海岸166カ所も進入できない。智異山(チリサン)・雪岳山(ソラクサン)など国立公園21カ所も統制中だ。
京畿道漣川郡の臨津江(イムジンガン)最北端の必勝橋の場合、水位が急激に上がった。「河川行楽客避難水位」基準線より1メートル高く、10日午前10時30分には1.51メートルまた上がった。郡南ダムの関係者は「北朝鮮が台風6号の北上に備えて黄江(ファンガン)ダムの水を放流し、必勝橋の水位が上がったと推定される」と話した。
全国的に道路の通行止めは490カ所にのぼる。仁川・済州空港などで航空機355便も欠航となった。高波と強風のため旅客船102航路・154隻と渡船76航路・92隻の運航も中止になった。鉄道の場合、この日の始発から高速列車(KTX、SRT)161回、一般列車251回、電動列車44回の運行を見合わせた。
台風6号はこの日昼12時ごろ大邱の西南西を北上し、午後3時に清州の南東側を通過し、9時ごろソウル東南東まで北上すると予想される。首都圏では帰途の混雑が懸念される。前日、政府は野外移動人口を最小化するため出退勤時間の調整を各行政機関に要請した。
8日午後5時から中対本第3段階を稼働中の政府はこの日、海洋水産部など関係部処と17市・道と共に緊急点検を進めた。すべての政府機関は非常勤務態勢に入っている。李祥敏(イ・サンミン)中対本部長(行政安全部長官)は「台風が通過するまで外出を控えて安全な室内に留まってほしい」と呼びかけた。
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