蔚山(ウルサン)の道路に岩が転がり落ちている。[写真 蔚山警察庁]
また、午前5時23分ごろには南区無去洞(ナムグ・ムゴドン)のある道路の電信柱で突然火花が散り、消防隊が緊急出動することもした。同じ時間、南区三山洞(サムサンドン)のある建物全体と蔚州郡三南邑(ウルチュグン・サンナムウプ)の一部住宅が停電にとなり、現在復旧作業の真っ最中だ。
これに先立ち午前0時ごろには中区南外洞(チュング・ナムウィドン)で道路の街路樹が倒れた。幸い車両通行が少ない時間だったため人命被害は発生しなかった。これ以外にも看板が飛ばされたり建物の鉄板が揺れたりしたほか、電信柱の電線が外れるなど大雨と強風による被害届が続いた。「地下から水が上がってきた」という119番もあり消防隊員が緊急出動した。台風上陸対策づくりの真っ最中だった9日午前には太和江(テファガン)でカヤックに乗る住民がいた。
蔚山市は低地帯で、常習浸水地域である太和・牛亭(ウジョン)市場に蔚山消防「大容量泡放水砲システム」装備を配置して万一の事態に対応している。また、浸水の懸念が高い個別住宅120世帯や共同住宅3カ所には堤防パネルを設置した。地下車道には専門担当職員を配置し、浸水事故時の対応策を用意して鋭意注視している。警察は北区チェジョン橋、明村川(ミョンチョンチョン)の堤防道路、中区城南(ソンナム)ナドゥル門など6カ所で車両通行止めを実施している。
台風の影響圏に入りながら10日午後1時まで蔚山空港発の航空便6便が欠航になった。
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