2002年に最悪の被害を与えた台風15号と似た形の台風が韓半島(朝鮮半島)を通過することが予想され江原道(カンウォンド)が緊急点検に出た。
韓国気象庁によると、台風6号は10日午前3時ごろ統営(トンヨン)の南120キロメートル付近の海上に進入するものとみられる。この日午前9時に南海岸を経て統営の北西40キロメートルに北上した後、午後3時ごろ忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)の南東40キロメートル陸上、午後9時にソウルの東30キロメートル付近の方向から11日には北朝鮮に向かう。韓半島を36時間かけて縦断する。
北半球で発生した台風は北上しながら左側の風が弱くて、右側の風が強い形を帯びる。台風の右側は反時計方向に回るため北進する力が加わり「危険半円」と呼ぶ。気象庁の予報通りならば台風6号の右側に位置する嶺南(ヨンナム)地方と江原道(カンウォンド)全域は台風が上陸している間は危険半円に入る。
台風が去る11日まで江原道東海岸地域に200~400ミリ、多い所は600ミリ以上の雨が降るとみられる。台風6号は強い勢力を維持したまま10日午前9時には風速35メートルで韓半島に上陸し、10日午後に入っても24~29メートルの強風を伴う。忠清北道北部と江原道地域で浸水と強風の被害が予想される。
◇2002年の台風15号のように…ゆっくり移動し豪雨予想
台風6号は2002年の台風15号のように遅い速度で韓半島をさらって通過するものとみられ、大規模被害の可能性もある。台風6号が西帰浦(ソグィポ)南東海上に進入する時の速度は時速18キロメートルで台風の平均北東進速度である30~40キロメートルより顕著に遅い。台風6号が統営を経て忠清北道清州、ソウルへと移動する時の速度は時速22キロメートル~26キロメートルと予想される。
台風の移動速度が遅ければ韓半島にとどまる時間が長くなり被害が大きくなる。2002年の台風15号は8月31日午後3時に全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)から翌日正午ごろに江原道東海岸を経て斜めに韓半島を貫通した。当時時速20キロメートル前後の速度で21時間にわたり海岸と内陸地域に被害を与えた。死者213人、行方不明者33人に達した。財産被害額は過去最大となる5兆1479億ウォンとなった。当時江陵(カンヌン)には1日で870ミリの豪雨が降り注いだ。
江原道は9日午前10時を期して災害安全対策本部非常第2段階を稼動し現場点検などを進めている。道は市郡とともに土砂崩れ、急傾斜地、河川堤防など災害に弱い地域16万カ所を最近点検したのに続き人命被害が懸念される地域279カ所に管理責任者を指定した。
◇脆弱地279カ所に管理責任者指定、行事取り消し
東海岸地域の漁船2580隻を港に移動したり陸揚げする作業を終えた。豪雨の被害が予想される東海岸には3つの点検班を派遣し、小規模港湾と入り江、海岸など災害に弱い施設を直接調べている。東海岸6市郡で運営中の86カ所の海水浴場は観光客が海岸に近付かないよう事前に統制し警戒を強化している。
江原道地域のイベントは中止または延期された。春川市(チュンチョンシ)は春川コリアオープン国際テコンドー大会の付帯行事として開かれるチメク祭りを9~10日に中断し、野外プログラムはすべて中止した。襄陽郡(ヤンヤングン)は8日から開催する予定だった2023海洋水産部長官杯サーフィン大会を延期した。旌善郡(チョンソングン)は12~13日に予定されていた第7回江辺歌謡祭を18~19日に延期した。
先月豪雨被害を受けた全羅南道では水害復旧と台風への備えを並行している。木浦市(モクポシ)は先月200ミリの豪雨に見舞われ石峴(ソクヒョン)三差路が水に浸かり周辺の電器店などが浸水するなど被害を受けた。9日に訪れた石峴三差路周辺の商人は店舗前に土のうを積み上げていた。浸水被害を防ぐため地面から60センチメートルの高さの鉄製止水板を設ける住民もいた。
◇「整理もできていないのに…」水害地域二重苦
チョン・スンウォンさんは「梅雨の時に浸水した資材をまだ整理できていないのに2週間で台風がくるとはやりきれない」と話した。ガソリンスタンド代表のパク・ギョンジョさんは「台風のニュースで事務室のかびが生えた壁紙の張り替え日程を延期した。土のうを買っておいたが、ガソリン貯蔵庫にまた水が入らないか心配は並大抵でない」と話した。
木浦旅客船ターミナルに近い木浦港には台風を避けて退避した数百隻の漁船が並んで固定されていた。漁船船長のチャン・イルソプさんは「木浦港は周辺に島が多く台風が来ても流失の危険は少ない方」としながらも、「漁船が多く退避したが、台風のレベルが強いという話に不安なのは同じこと」話した。
韓国気象庁によると、台風6号は10日午前3時ごろ統営(トンヨン)の南120キロメートル付近の海上に進入するものとみられる。この日午前9時に南海岸を経て統営の北西40キロメートルに北上した後、午後3時ごろ忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)の南東40キロメートル陸上、午後9時にソウルの東30キロメートル付近の方向から11日には北朝鮮に向かう。韓半島を36時間かけて縦断する。
北半球で発生した台風は北上しながら左側の風が弱くて、右側の風が強い形を帯びる。台風の右側は反時計方向に回るため北進する力が加わり「危険半円」と呼ぶ。気象庁の予報通りならば台風6号の右側に位置する嶺南(ヨンナム)地方と江原道(カンウォンド)全域は台風が上陸している間は危険半円に入る。
台風が去る11日まで江原道東海岸地域に200~400ミリ、多い所は600ミリ以上の雨が降るとみられる。台風6号は強い勢力を維持したまま10日午前9時には風速35メートルで韓半島に上陸し、10日午後に入っても24~29メートルの強風を伴う。忠清北道北部と江原道地域で浸水と強風の被害が予想される。
◇2002年の台風15号のように…ゆっくり移動し豪雨予想
台風6号は2002年の台風15号のように遅い速度で韓半島をさらって通過するものとみられ、大規模被害の可能性もある。台風6号が西帰浦(ソグィポ)南東海上に進入する時の速度は時速18キロメートルで台風の平均北東進速度である30~40キロメートルより顕著に遅い。台風6号が統営を経て忠清北道清州、ソウルへと移動する時の速度は時速22キロメートル~26キロメートルと予想される。
台風の移動速度が遅ければ韓半島にとどまる時間が長くなり被害が大きくなる。2002年の台風15号は8月31日午後3時に全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)から翌日正午ごろに江原道東海岸を経て斜めに韓半島を貫通した。当時時速20キロメートル前後の速度で21時間にわたり海岸と内陸地域に被害を与えた。死者213人、行方不明者33人に達した。財産被害額は過去最大となる5兆1479億ウォンとなった。当時江陵(カンヌン)には1日で870ミリの豪雨が降り注いだ。
江原道は9日午前10時を期して災害安全対策本部非常第2段階を稼動し現場点検などを進めている。道は市郡とともに土砂崩れ、急傾斜地、河川堤防など災害に弱い地域16万カ所を最近点検したのに続き人命被害が懸念される地域279カ所に管理責任者を指定した。
◇脆弱地279カ所に管理責任者指定、行事取り消し
東海岸地域の漁船2580隻を港に移動したり陸揚げする作業を終えた。豪雨の被害が予想される東海岸には3つの点検班を派遣し、小規模港湾と入り江、海岸など災害に弱い施設を直接調べている。東海岸6市郡で運営中の86カ所の海水浴場は観光客が海岸に近付かないよう事前に統制し警戒を強化している。
江原道地域のイベントは中止または延期された。春川市(チュンチョンシ)は春川コリアオープン国際テコンドー大会の付帯行事として開かれるチメク祭りを9~10日に中断し、野外プログラムはすべて中止した。襄陽郡(ヤンヤングン)は8日から開催する予定だった2023海洋水産部長官杯サーフィン大会を延期した。旌善郡(チョンソングン)は12~13日に予定されていた第7回江辺歌謡祭を18~19日に延期した。
先月豪雨被害を受けた全羅南道では水害復旧と台風への備えを並行している。木浦市(モクポシ)は先月200ミリの豪雨に見舞われ石峴(ソクヒョン)三差路が水に浸かり周辺の電器店などが浸水するなど被害を受けた。9日に訪れた石峴三差路周辺の商人は店舗前に土のうを積み上げていた。浸水被害を防ぐため地面から60センチメートルの高さの鉄製止水板を設ける住民もいた。
◇「整理もできていないのに…」水害地域二重苦
チョン・スンウォンさんは「梅雨の時に浸水した資材をまだ整理できていないのに2週間で台風がくるとはやりきれない」と話した。ガソリンスタンド代表のパク・ギョンジョさんは「台風のニュースで事務室のかびが生えた壁紙の張り替え日程を延期した。土のうを買っておいたが、ガソリン貯蔵庫にまた水が入らないか心配は並大抵でない」と話した。
木浦旅客船ターミナルに近い木浦港には台風を避けて退避した数百隻の漁船が並んで固定されていた。漁船船長のチャン・イルソプさんは「木浦港は周辺に島が多く台風が来ても流失の危険は少ない方」としながらも、「漁船が多く退避したが、台風のレベルが強いという話に不安なのは同じこと」話した。
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