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「韓半島貫通する」…方向変えた台風6号の威力は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

1日、人工衛星「千里眼」が撮影した台風6号の様子。台風の目が明らかに見えるほど強く発達した。[写真 気象庁]

台風6号の予想進路が西側に移動し韓半島(朝鮮半島)を貫通する可能性が大きくなった。韓国気象庁が7日に明らかにしたところによると、台風6号は10日午前9時ごろ釜山(プサン)南西約90キロメートル海上で強い勢力のまま韓半島に上陸する見通しだ。午後3時ごろ勢力を弱めながら大邱(テグ)西北西約60キロメートル陸上を経て韓半島を縦断した後、11日明け方に北朝鮮側に抜けるものとみられる。



これに伴い、韓半島は9日から台風の影響圏に入る。現在の予想進路の通りならば全国が風速15メートル水準の強風域に入る。台風中心部の風速25メートル以上の暴風域に入ると予想される地域は10日の南海岸と慶尚道(キョンサンド)・全羅(チョンラド)内陸、江原道(カンウォンド)・忠清道(チュンチョンド)内陸などだ。


台風6号が韓半島を貫通する際に慶尚道海岸地域は瞬間最大風速が40メートルに達する見通しだ。これは列車が脱線するほどの強風だ。地域別予想瞬間最大風速は▽江原道嶺東(ヨンドン)、慶尚道内陸、済州道(チェジュド)が屋根が飛ぶ水準の25~35メートル▽京畿道(キョンギド)南東内陸、江原道嶺西(ヨンソ)、忠清南道東部、忠清北道、全羅道東部が看板または屋根が飛ぶ水準の20~30メートル▽首都圏、忠清南道西部、全羅道西部が看板が飛ぶ水準15~25メートルなどだ。予想降水量も多い。8日まで江原道嶺東が50~150ミリ、多い所で200ミリ以上を記録し、慶尚北道北部東海岸が5~60ミリ、鬱陵島(ウルルンド)・独島(ドクト、日本名・竹島)が5~20ミリ、済州道(チェジュド)が5~40ミリの見通しだ。台風の本格的な影響圏に入る9~10日には江原道嶺東で50~150ミリ、最大500ミリ以上、慶尚道で100~200ミリ、多い所で300ミリ以上、その他全国で50~100ミリの雨が予想される。

過去韓半島中心部を貫通した台風には2012年の台風16号がある。浸水や停電で列車の運行が中断され、山崩れで死亡者が発生した。台風6号は中心気圧970ヘクトパスカルで台風12号の955ヘクトパスカルよりは低いが、移動速度が台風12号の時速50キロメートルより顕著に遅い時速15キロメートルで大きな被害を与える恐れがある。

台風6号の進路と強さは変動する可能性が依然として高い。予想進路が前日より西側に移動したのは韓半島東側に位置した北太平洋高気圧が拡張したためだ。世界の主要数値予報モデルの予想進路もさまざまで、予想進路は東西で最大700キロメートルの違いが生じている。特に英国の数値予報モデルは台風6号が西海上から北進すると予想した。



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