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<大リーグ>柳賢振、1年2カ月ぶり復帰へ…首位のボルティモア戦に先発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

柳賢振(リュ・ヒョンジン、36、トロント・ブルージェイズ)

「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン、36、トロント・ブルージェイズ)がついに帰ってきた。1年2カ月ぶりの復帰戦で対戦する相手は手強い。万年弱体からアメリカンリーグ(AL)1位に変身したボルティモア・オリオールズだ。

柳賢振は2日午前8時7分、カナダ・トロントのホーム球場ロジャーズセンターで行われるボルティモア・オリオールズ戦に先発登板する。昨年6月2日のシカゴ・ホワイトソックス戦の途中にひじの痛みで降板して以来14カ月ぶりだ。

柳賢振の準備はうまく進んだ。計画していた「2023年7月の復帰」に間に合わせた。ブルペン投球、ライブ投球を経て4回のマイナー試合登板まで完ぺきに近かった。痛みもなく球速も徐々に上がった。何よりも柳賢振の最高の武器「制球」がよい。マイナーで18イニングを投げたが、四球はわずか1つだった。武器のチェンジアップにも落差があった。


柳賢振はこれまでボルティモア戦に通算9試合に登板し、5勝1敗、防御率4.35をマークした。2021年には6回登板して4勝を挙げた。

しかし今季のボルティモアはこれまでと違うチームだ。ボルティモアは2017年から昨年まで6シーズンの間、4回も地区最下位となった。うち3回は100敗を超えた。同じAL東地区のニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、トロントなど強敵との対戦で勝つのは難しいと判断し、リビルディングした結果だ。いわゆる「タンキング」(シーズンの成績を放棄して高いドラフト順位を得る戦略)で有望株を集めた。

長い歳月がかかったが、ようやく実を結んでいる。昨年は83勝79敗と勝率5割を超え、今年は堂々と1位(64勝41敗)を走っている。

最も警戒すべき打者はアドリー・ラッチマンだ。ラッチマンは2019年のドラフトで全体1位で選ばれた期待株。「タンキング」で獲得した攻守兼備の捕手だ。メジャー2年目だが、出塁能力が高い中長距離ヒッターといえる。今季の成績は打率2割7分0厘、14本塁打、47打点。OPS(長打率+出塁率)は0.795だ。チーム内で本塁打1位アンソニー・サンタンダー(打率2割5分7厘、18本塁打、OPS0.803)と共にチームの打線を率いる。

ラッチマンに注目するのは左腕投手に強いからだ。スイッチヒッターのラッチマンの左腕投手相手のOPSは0.870。左打席に立つ場合に比べて長打力は落ちるが、正確度は右打席の方が高い。俊足ではないが走塁能力もあるため1、2番の打順に入るラッチマンの出塁を防いでこそ、うまく試合を運ぶことができる。

ラッチマンよりも脅威になる打者もいる。主に5番打者に入る右打ちのライアン・マウントキャッスルだ。マウントキャッスルの今季の成績は打率2割4分2厘、13本塁打、OPS0.725と平凡だ。しかし左腕投手に対しては打率3割1分9厘とチームトップで、OPSはなんと1.015にのぼる。「左腕キラー」という表現がぴったり合う。最近の10試合で打率が3割を超えるなど打撃感覚もよい。

柳賢振と投げ合うボルティモアの先発投手は右腕のカイル・ブラディッシュだ。LAエンゼルスが2018年にドラフトで指名し、翌年ボルティモアにトレードされた。昨年メジャー舞台を初めて踏んで4勝7敗、防御率4.90だった。今年は6勝6敗、防御率3.29をマークしている。

トロントにとって今回の対戦は重要だ。激しいワイルドカード争いをしているからだ。トロントは3位だが、追撃しているボストン、ヤンキース、エンゼルス、シアトルとの差が大きくない。2020年のトロント入団後初のポストシーズン登板で振るわなかった柳賢振にも重要な機会となる。



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