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韓国土地住宅公社「入居済み鉄筋不足マンション、精密診断後に補完工事」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国土地住宅公社

4月に仁川(インチョン)の黔丹(コムダン)新都市の新築マンション駐車場が崩落し、施工者であるGS建設が「骨なしマンション」という汚名で呼ばれることになった「鉄筋不足」が後を絶たない。韓国土地住宅公社(LH)が発注した全国15カ所のマンション団地でも「骨なしマンション」があることがわかった。LHが発注したマンションのうち黔丹のマンションとともにフラットスラブ構造を用いた91カ所の団地を点検した結果だ。

韓国国土交通部は30日午後、LHソウル地域本部で元喜竜(ウォン・ヒリョン)長官主宰による公共住宅緊急安全点検会議を開き、こうした調査結果を明らかにした。LHは黔丹マンション地下駐車場崩壊事故後にフラットスラブ構造が使われたマンションについて全数調査した。

LHによると2017年以降にフラットスラブ構造が使われた地下駐車場があるマンションは全国に91カ所ある。35カ所がすでに竣工し、56カ所は現在工事が進行中だ。


LHは91カ所の団地に対し構造設計事務所、安全診断専門機関などとともに5月3日から非破壊検査などを動員して合同点検を行った。その結果15カ所の団地でなくてはならない鉄筋(せん断補強筋)が不足していることが明らかになった。首都圏が8団地、地方が7団地だ。分譲マンションが5団地、賃貸マンションが10団地で分譲と賃貸の区別はなかった。

地下駐車場に用いられたフラットスラブ構造は重さを支える持ちこたえる梁がなく柱にスラブがつながった形式だ。このため柱が荷重に耐えられるようせん断補強筋の設置が必須だ。崩落事故が起きた黔丹のマンションの場合も地下駐車場の柱32本すべてで鉄筋補強がなければならなかったが、少なくとも6割に当たる19本の柱でせん断補強筋がなかった。

今回LHの点検で摘発された15団地のうち10団地は設計上も鉄筋が不足していたことがわかった。構造計算が正しくされていなかったり、設計図面にせん断補強筋の表記が漏れていたりしたものだ。残りの5団地は施工過程で問題が明らかになったケースだ。ただ鉄筋が不足していた15団地のいずれもコンクリート強度は設計基準強度より高かった。駐車場が崩れた黔丹のマンションはコンクリート強度が設計より30%低かった。

鉄筋不足が見つかったマンションのうち現在入居を終えた団地は5カ所だ。LHは「4団地は入居者と協議していたり精密安全診断を推進中であり、その後補完工事を施行する予定。残りの1団地は現在補完工事を進めており、まだ入居する前の残り10団地は入居前までに補完工事を終える計画」と話した。

元長官はLHに「フラットスラブ構造で設計・施工しながらせん断補強筋など必須設計と施工漏れが生じた。設計と監理責任者に対し最も重い懲戒措置とともにただちに捜査依頼または告発措置をしてほしい」と促した。

LHの李漢俊(イ・ハンジュン)社長は「15団地の設計・監理がいつ発注され、ここに関与した人物がだれなのか徹底して調査し関係に責任を負わせる」と強調した。鉄筋不足マンションは今後さらに見つかる可能性がある。国土交通部はフラットスラブ構造が用いられた民間マンション100カ所余りに対しても安全点検を実施し鉄筋不足がないか確認する計画だ。一方、この日元長官と李社長は京畿道始興市(キョンギド・シフンシ)の銀桂(ウンゲ)地区での上水管問題に対しても謝罪した。元長官は「水道水から異物が出ることになった不良資材を購入した者とこれに対する当時の監督責任者らに対し最も重い懲戒措置とともに告発措置を取る」と話した。



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