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中途半端に積んだ臨時堤防…「韓国地下車道惨事」は人災だったのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

15日午前8時、美湖江(ミホガン)の堤防一部が決壊する40分前に川の水が上昇する中で作業員が忠清北道清州五松邑(チュンチョンブクド・チョンジュ・オソンウプ)の宮坪(クンピョン)2地下車道の近くで掘削機を動員して土で美湖江臨時堤防を積んでいる。

◇五松(オソン)住民「決壊した臨時堤防、砂をかき集めて積んでいた」

多くの命を奪った「五松地下車道浸水事故」は事前の堤防管理と自動車の統制不十分などのさまざまな要因が複合的に作用した人災だったという主張が提起された。

15日午前8時45分ごろ、忠清北道清州市興徳区五松邑(チュンチョンブクド・チョンジュシ・フンドクグ・オソンウプ)の宮坪(クンピョン)第2地下車道(往復4車線)が冠水した。このため16日午後3時基準で9人が亡くなり9人がけがをした。消防当局は行方不明者を3人ほどだと推定しているが、捜索の結果によってはさらに増える可能性もあるという。清州・玉山(オクサン)から五松邑・世宗(セジョン)へ行く途中にあるこの地下車道は全長430メートル、高さ4.5メートルだ。前日午前8時40分ごろ車道から300メートル余り離れた美湖江(ミホガン)の臨時堤防が決壊し、地下車道の中に水が勢いよく流入し、警察の推定で車両15台が浸水した。車道内は2~3分の間に水6万トンでいっぱいになった。五松邑宮坪里の住民は中途半端に積んだ美湖江臨時堤防をその原因に挙げた。宮坪1里の元里長、チャン・チャンギョさん(68)は中央日報の電話取材に対して「集中豪雨が予報されていたが予備堤防を正しく作らなかったために浸水事故が起きたようだ」とし「生涯五松に住んでいるが、美湖川(江)の堤防が決壊したのは初めて」と話した。


チャンさんは浸水事故が起きる1時間前の午前7時40分ごろ美湖江鉄骨掛橋の間にある堤防を訪れた。橋は新しい橋をかける前に清州~五松を行き来する通行路として活用するために行政中心複合都市建設庁が2個作った。忠清北道によると流失区間は50~60メートル程度だ。掛橋の間の区間が傾いていてもともとの堤防より低かったというのがチャンさんの主張だ。

◇洪水警報にも交通統制なく…忠清北道「仕方なかった」

チャンさんは「午前7時40分に現場を訪れた時、工事関係者は掘削機1台で砂をかき集めて臨時堤防を高くしていた」とし「現場監理団長に『このような方法では堤防が耐えきれない』と抗議した」と話した。チャンさんは「大きな砂袋でもなく、土をかき集めた砂の城が結局川の水で崩れた」と付け加えた。チャンさんによると、臨時堤防を高くする作業はこの日午前4時から行われた。


中途半端に積んだ臨時堤防…「韓国地下車道惨事」は人災だったのか(2)

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