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韓国、4-6月期の製造業景気依然「くもり」…投資と輸出は来年にも回復

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
4-6月期の韓国の製造業景気は年初より改善したが、依然として「くもり」の状態を抜け出せなかった。製造業者が高物価によるコスト負担が最も大きいと明らかにした中で、投資と輸出は来年以降に本格的に回復するだろうという見方にウエイトを置いている。

韓国産業研究院は9日、先月に韓国の製造業者1500社を対象に実施した製造業景況判断指数(BSI)調査結果を発表した。指数は100を基準として200に近いほど前四半期比で改善(増加)し、反対にゼロに近いほど悪化(減少)するという意味だ。

4-6月期の製造業市況現況BSIは1-3月期の77より上がり86を記録した。売り上げBSIも75から87に上昇した。内需・輸出は4四半期ぶりに上昇に転じた。全般的に業況が改善し多くの項目が前四半期より上昇に転じた。だが依然としてBSIは基準値の100を下回るなど否定的評価が多かった。


韓国の製造業者は経営活動に否定的影響を及ぼす要因(複数回答)として、高物価にともなう費用負担加重が69%で最も多く挙げた。高金利の副作用が48%、対外不確実性が28%などで後に続いた。そのため今後投資と輸出の回復が本格化する時期をめぐっても今年よりは来年に多くの票を入れた。これら業者は投資拡大予想時期として2024年上半期以降を26%で最も多く挙げた。輸出回復予想時期も来年上半期と下半期合わせて54%と半分を超えた。

最近の別の調査結果でもはっきり感じられた景気回復まではまだまだだというシグナルが出ている。全国経済人連合会が発表した売上上位600社(金融業除く)の7月の総合景気BSIは基準値の100を下回る95.5を記録した。

一方、国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)は「韓国の景気が底を打った」と評価した。景気が停滞したりはしたが、底を打って反騰する兆しもともに現れているという診断だ。

KDIは9日、報告書「KDI経済動向7月号」で、「サービス業の緩やかな増加傾向が維持され製造業不振が一部緩和され景気が底を過ぎつつある様相」と明らかにした。

だが楽観するには早い。KDIは「主要国の通貨緊縮が続く中で中国の景気回復が遅れる可能性などから景気不確実性はいまなお残る」と指摘した。主要先進国が金利引き上げなど通貨緊縮を継続していることから国債利回りは上昇中だ。不動産市場も依然として冷え込んでいる。



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