バイデン米大統領も２８日、「今回の反乱でプーチン氏の力が弱まったと思うか」という取材団の質問に「もちろん」と答えた。この過程で高齢のバイデン大統領（８０）は失言した。また「プーチン大統領は明らかにイラク戦争で負けている。国内戦争でも負けている」と話した。ロシアが侵攻することで起きた「ウクライナ戦争」を「イラク戦争」と誤って言及した。

しかし、プーチン大統領が掌握したクレムリン統治の未来に関して性急な結論を下すのはまだ早いという慎重論が依然として多い。米ワシントン・ポスト（ＷＰ）は同日、「先週末の武装反乱と混乱した事態による余波はプーチン大統領の独裁的権力、ロシアの安定などに対する多くの家庭を揺るがし、ロシアのイメージを危うくした」としながらも「事件がまだ展開されている状況で、プーチン大統領の立場がどれほど深刻に弱まったかを語るのはまだ早いというのが分析家の警告だ」と伝えた。

アントニー・ブリンケン米国務長官は同日、米外交問題評議会のリチャード・ハース会長との対談で「ロシアのウクライナ侵攻が招いた失敗の内部的側面を示す最後のエピソード（武装反乱事態）は多くのことを示唆するが、これがどこに行くのか、いつ最後に到達するのか予測することは難しい」と述べた。


プーチン大統領が傷つけられたリーダーシップと権威を回復しようとする試みで、かつてよりさらに内部の統制を強化し、批判勢力を強圧的に抑えることができるという見方もある。カーネギー国際平和財団ロシアユーラシア・センターのアレクサンドル・ガブエフ部長は「プーチン氏は生き残った。これはロシアの誰もプーチン氏に挑戦する準備ができていないということを示している」とし、プーチン大統領がさらに抑圧的な統治方式を振り回す可能性があるとＷＰに語った。

結局、プーチン体制の行方を決めるのはロシアの民心になるだろうという観測が出ている。米外交官出身で、現在シカゴ・グローバル評議会のエリザベス・シャックルフォード氏は「戦争による被害に脆弱であることが明らかになったのは普通のロシア人で、彼らはプリゴジン氏の反乱を急いで支持したこともなく、反乱に対抗したこともなかった」という点に注目した。

シャックルフォード氏は「プーチン氏が西側より長く持ちこたえるのか、西側がプーチン氏より長く持ちこたえるのかというのはもはや質問事項ではない」とし「重要なのは、プーチン氏にとって最大の戦闘は西側との戦いではなくロシア国民との戦いになるという点」と強調した。


第２の反乱、もう一度？…「プーチン氏の最大の戦闘相手は別に存在」（１）