史上最悪の就職難を迎えた中国の大学生の間で「死亡卒業写真」が流行している。[中国オンラインコミュニティ キャプチャー]
メディアによると、最近中国のSNSでは卒業を控えた学生らが卒業ガウンを着てうなだれたり、いすなどに死体のようにぶら下がったりする姿の卒業写真がシェアされている。写真には「生きていても生きているようではない」などの説明が付け加えられた。
こうした写真を投稿したある学生はCNNとのインタビューで「大学卒業後に就職する計画だったが不如意で博士課程に進むことになった。多くの履歴書を提出したが採用担当者や雇用主のだれからも返答がなかった」と話した。続けて「学校で開かれた採用行事に行ったが採用担当者が行事終了後に厚い履歴書の山をごみ箱に捨てるのを見た。人材が必要でないため」と話した。
彼は博士課程を終えた後、海外に行く計画で、海外での経験が中国で仕事を探すのに役立つよう願うと話した。
CNNによると、先月の16~24歳の中国青年の失業率は20.8%で記録的な水準に達した。こうした状況でこの夏には過去最大となる1160万人の大学生が就職市場に流れ込むと予想される。
中国は3年余りにわたり強力なゼロコロナ政策を展開し、企業は採用を大幅に減らした。これによりこれまで就職市場に進出できなかった就職準備生まで含めば門戸はさらに狭くなるものとみられる。
CNNは「これらすべてが学生たちに憂鬱な図を作った。多くの学生が競争が激しいことで悪名高い中国の教育システムを経たが、いまや疲れて落ち込んだ状況」と説明した。
だが今後数カ月間は状況がさらに悪化するものとみられる。
ゴールドマン・サックスの報告書によると、若者たちのためにより多くの働き口を作ろうとする中国政府の試みは限定的かもしれないと警告した。
報告書は「今後数年間は高い青年失業率が続くだろう。青年たちは狭くなった採用市場に進入するためにますます恐れることになり、これは全国の数百万人の学生に問題を引き起こす」と説明した。
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