円の価値が下がり続けており円需要が急増している。日本旅行増加と「円テク(円+財テク)」にともなう差益への期待感が反映された。一方で韓国政府と輸出企業の立場では円安は喜ばしくない。
18日の金融圏によると、16日午後3時30分にハナ銀行が告示したる円相場は100円=903.82ウォンを記録した。2015年6月25日の897.91ウォンから約8年ぶりの円安水準だ。4月末には100円=1000ウォン台で推移していたが、2カ月で100ウォンほど円安が進んだ。
これに対し円を安いうちに買おうとする需要が増えた。韓国4大都市銀行が先月円に両替した金額は301億6700万円だ。4月の228億3900万円より73億2800万円増えた。1年前の62億8500万円と比較すると約5倍に増加した。まず円を安く買って日本旅行の時に使おうとする心理が反映されたと分析される。日本政府観光局の集計によると、1~4月に日本を訪れた韓国人は206万7700人で前年比125倍に増えた。
円投資も人気だ。4大都市銀行の円預金残高は15日基準で8109億7400万円だ。先月末の6978億5900万円より16%増えた。今後円が上昇に向かうとみられ、底値で投資した人が増えたのだ。
最近高止まりしている日本の証券市場に対する投資が増える「バイ・ジャパン」現象も現れた。韓国大手証券会社8社に預置された円預金と日本株式評価金額は15日基準で4兆946億ウォンと集計された。約1年前の昨年6月末の3兆1916億ウォンから28.3%増えた。預託決済院によると先月の韓国人投資家の日本株式取得件数は7757件で1~4月平均の5625件を大きく上回った。今月も18日現在5900件に達する。「歴代級」の円安が旅行費用を引き下げ、うまみのある稼ぎを得る機会もくれた形だ。
だが韓国経済全体の立場では円安長期化が悪材料になる恐れがある。日本への旅行客が増えれば旅行収支赤字幅がさらに大きくなり経常収支にも悪影響を及ぼす。すでに1-3月期の旅行収支赤字規模は32億3500万ドルで2019年7-9月期の32億8000万ドルの赤字以降で最も大きい。現代経済研究院は「コロナ禍後に韓国人の日本などへの海外旅行客数急増の影響で旅行収支などサービス収支赤字が深まるだろう。サービス収支赤字拡大は今年の経常収支悪化を誘発する可能性が大きい」と診断した。
輸出回復傾向にも円安が冷や水を浴びせかねない。関税庁によると今月1~10日の輸出額は前年同期比1.2%増加した。1~10日の輸出額が前年より増えたのは2月の11.6%から4カ月ぶりだ。ところが円安は日本と輸出競合度が高い韓国の自動車や鉄鋼などの輸出競争力を引き下げかねない。韓国経済研究院は対ドル円相場が1%下落すれば韓国の輸出量は0.2%、輸出金額は0.61%低くなると分析した。延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「過去より為替相場の影響は減ったというが、依然として円安は韓国の輸出品の価格競争力を下げ輸出に否定的な影響を及ぼす恐れがある」と話した。
円安基調は当分続く可能性が大きい。日本銀行は16日の金融政策決定会議で短期金利をマイナス0.1%で据え置き、長期金利指標である10年物国債金利は0%程度に誘導する大規模金融緩和政策を維持することにした。キム教授は「日本は輸出増加に向け米国の高金利に円安で対応している。ドル=ウォン相場が過度に上昇して貿易収支に悪影響を与えないように管理しなければならない」と話した。
18日の金融圏によると、16日午後3時30分にハナ銀行が告示したる円相場は100円=903.82ウォンを記録した。2015年6月25日の897.91ウォンから約8年ぶりの円安水準だ。4月末には100円=1000ウォン台で推移していたが、2カ月で100ウォンほど円安が進んだ。
これに対し円を安いうちに買おうとする需要が増えた。韓国4大都市銀行が先月円に両替した金額は301億6700万円だ。4月の228億3900万円より73億2800万円増えた。1年前の62億8500万円と比較すると約5倍に増加した。まず円を安く買って日本旅行の時に使おうとする心理が反映されたと分析される。日本政府観光局の集計によると、1~4月に日本を訪れた韓国人は206万7700人で前年比125倍に増えた。
円投資も人気だ。4大都市銀行の円預金残高は15日基準で8109億7400万円だ。先月末の6978億5900万円より16%増えた。今後円が上昇に向かうとみられ、底値で投資した人が増えたのだ。
最近高止まりしている日本の証券市場に対する投資が増える「バイ・ジャパン」現象も現れた。韓国大手証券会社8社に預置された円預金と日本株式評価金額は15日基準で4兆946億ウォンと集計された。約1年前の昨年6月末の3兆1916億ウォンから28.3%増えた。預託決済院によると先月の韓国人投資家の日本株式取得件数は7757件で1~4月平均の5625件を大きく上回った。今月も18日現在5900件に達する。「歴代級」の円安が旅行費用を引き下げ、うまみのある稼ぎを得る機会もくれた形だ。
だが韓国経済全体の立場では円安長期化が悪材料になる恐れがある。日本への旅行客が増えれば旅行収支赤字幅がさらに大きくなり経常収支にも悪影響を及ぼす。すでに1-3月期の旅行収支赤字規模は32億3500万ドルで2019年7-9月期の32億8000万ドルの赤字以降で最も大きい。現代経済研究院は「コロナ禍後に韓国人の日本などへの海外旅行客数急増の影響で旅行収支などサービス収支赤字が深まるだろう。サービス収支赤字拡大は今年の経常収支悪化を誘発する可能性が大きい」と診断した。
輸出回復傾向にも円安が冷や水を浴びせかねない。関税庁によると今月1~10日の輸出額は前年同期比1.2%増加した。1~10日の輸出額が前年より増えたのは2月の11.6%から4カ月ぶりだ。ところが円安は日本と輸出競合度が高い韓国の自動車や鉄鋼などの輸出競争力を引き下げかねない。韓国経済研究院は対ドル円相場が1%下落すれば韓国の輸出量は0.2%、輸出金額は0.61%低くなると分析した。延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「過去より為替相場の影響は減ったというが、依然として円安は韓国の輸出品の価格競争力を下げ輸出に否定的な影響を及ぼす恐れがある」と話した。
円安基調は当分続く可能性が大きい。日本銀行は16日の金融政策決定会議で短期金利をマイナス0.1%で据え置き、長期金利指標である10年物国債金利は0%程度に誘導する大規模金融緩和政策を維持することにした。キム教授は「日本は輸出増加に向け米国の高金利に円安で対応している。ドル=ウォン相場が過度に上昇して貿易収支に悪影響を与えないように管理しなければならない」と話した。
この記事を読んで…