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【韓半島平和ウォッチ】「ワシントン宣言」以降にやるべきこと…北核対応も戦争シナリオに含めるべき(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2つ目、北朝鮮の核の脅威を現実的な脅威と想定した韓米連合作戦計画を至急に作成することだ。筆者は合同参謀本部議長だった当時、連合作戦計画を改正して北朝鮮の核の脅威を反映させる努力を続けたが、結局、成し遂げることができなかった。北朝鮮の核の脅威を想定した作戦計画は通常兵器の脅威とは次元が異なる。北朝鮮の核攻撃に対応した米戦略資産の展開や打撃など具体的な対応計画を用意する必要がある。米国の核兵器使用を網羅する作戦計画は米国に大きな負担になるはずだ。北朝鮮の核の脅威はいかなる場合にも抑止しなければならないが、有事の際に対応した細部的な対応計画は絶対に必要だ。こうした対応計画は挑発抑止にも効果がある。

通常兵器の脅威だけを想定した韓半島戦争シナリオに基づくと、北朝鮮の挑発で戦争が勃発すれば作戦統制権は連合司令官に委譲される。よく言われる時差別増援戦力展開計画(TPFDL)が施行される。北朝鮮の核攻撃に対する核心対応戦力は抜けている。戦争模擬演習の結果に基づくと、現存戦力で防御は可能であり、増援戦力の移動にも大きな脅威はない。

しかし北朝鮮が核兵器を使用する場合は状況が変わる。国家指揮統制施設、戦力、港湾、交通など基盤施設が破壊され、全国がパニックに陥るだろう。最近、北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げで見られた首都圏の混乱がこれを立証する。ここに北朝鮮の原子力潜水艦が韓半島を抜けて遠海で活動する場合、増援戦力の展開にも相当な困難が予想される。


こうした状況で時差別増援戦力展開計画はいかなる意味もない。一言で現作戦計画では北朝鮮の核の脅威に対抗して大韓民国を守ることはできない。したがって米戦略資産の常時展開と細部的作戦手続きが明示された作戦計画が一日も早く樹立される必要がある。

3つ目、新しい対応計画を実戦的連合訓練で熟達し、韓国の対応能力と意志が虚構でないことを明確に認識させることだ。抑止は我々の能力と意志を敵がはっきりと認識する場合に可能だ。過去の我々の微温的な対応で北朝鮮が抱いている誤った認識を払拭させなければいけない。北朝鮮が正しく認識し、我々の国民が信頼できる具体的な施行計画が求められる。非常に難しい課題だが、それができない場合、独自の核開発が必要だという世論が強まるだろう。

韓米同盟は今日の大韓民国を存在させた根幹だ。それほど重要な同盟を70年間強く維持してきたという事実は誇りだ。しかしこれほど大きな業績にもかかわらず長い歳月にわたり誤って固着した制度や政策があれば果敢に改善しなければいけない。

大韓民国の国民は米国の支援、特に参戦勇士の犠牲に深く感謝し、どうにかしてその恩を返そうとする。ある篤志家はあまり知られていない参戦勇士に一人ずつインタビューをして手記集を出した。

筆者は韓米同盟70周年の行事場所で手記集を受けて感激する韓国戦争参戦勇士ジェームズ・トゥエンティ氏を忘れることができない。真の同盟はこのような小さな感動でより一層強固になる。その感動は、大韓民国をいかなる犠牲を払ってでも守るべき真の同盟にするだろう。この場を借りて匿名の篤志家に改めて感謝する。

崔潤喜(チェ・ユンヒ)/元合同参謀議長/海洋連盟総裁/中源大客員教授


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