14日午後、国会で開かれた対政府質問で答弁する韓悳洙(ハン・ドクス)首相 キム・ヒョンドン記者
翌日の経済分野の対政府質問でもこの問題で攻防が繰り返された。韓首相が「基準を満たせば飲む」という立場を再度確認すると、魚基亀(オ・ギグ)民主党議員は「本当に立派だ。日本を代弁するようだ」と話した。これに対し韓首相が「その水を飲めば日本を代弁するというのはあまりにも論理が… (合わない)」と逆攻勢をかけた。東京電力のホームページのデータに関連しては「(韓首相は)日本の首相か」(魚議員)、「そのような質問がどこにあるのか」(韓首相)という言葉が交わされた。韓首相は抗議する民主党の議席に向かって「もっと勉強をしなさい」とも話した。
昨日までの3日間の対政府質問で韓首相と野党議員の間にはこうした対話が続いた。与野党は責任を相手に転嫁した。与党・国民の力は「民主党はこれ以上対政府質問を利用して怪談を広めてはいけない」(尹在玉院内代表)と述べ、民主党は「飲めるのなら日本がなぜ海に出して捨てるか。韓首相の発言が怪談」(李在明代表)と話した。誰が怪談を広めるのか、汚染水を飲むかどうか、韓首相は日本の首相か韓国の首相かという問題で国会で争う間、民生の現場ではすでに非常事態を迎えた。報道によると、汚染水放出に不安を感じた国民が塩の購入量を増やし、天日塩の品薄現象が生じている。実際、放出が始まれば消費者の水産物忌避で漁民の被害が現実化する可能性も高い。実際、放出による危険性とは別に、国民の拒否感が強まるしかないからだ。こうした問題にどう対処すべきか額を合わせても足りない時に、3日間も国会で交わされた問答は失望させるものだった。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)2年前に通信使として日本に派遣された代表団が所属党派別に正反対の報告をし、朝廷を混乱させた。対策の準備どころか相手の粗探しで一貫する現在の国会は当時の御前会議と似ているようだ。
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