「一緒に『防弾老年団』まで行ってみましょう！」デビュー１０周年を迎えたＢＴＳ（防弾少年団）が１１日、公式ＳＮＳにこのようなメッセージを残した。

７人の少年たち（ＲＭ、ＪＩＮ、ＳＵＧＡ、Ｊ－ＨＯＰＥ、ＪＩＭＩＮ、Ｖ、ジョングク）はいつのまにか２０代後半から３０代前半の青年になった。銃弾を防ぐ「防弾」のように１０代が経験する偏見と抑圧を防ぐとして登場した彼らは１０年間、Ｋ－ＰＯＰの華やかな全盛期を謳歌した。米国ビルボードチャート（シングルチャート「ホット１００」、アルバムチャート「ビルボード２００」）１位を達成し、米国大衆音楽授賞式であるアメリカン・ミュージック・アワードとビルボード・ミュージック・アワードでトロフィーを獲得した。いずれも韓国歌謡史上初めて起きたことだ。

デビュー曲『ＮＯ　ＭＯＲＥ　ＤＲＥＡＭ』から昨年発表した『Ｙｅｔ　Ｔｏ　Ｃｏｍｅ』までＢＴＳヒット曲のほとんどを作曲・プロデューシングした音楽プロデューサーのＰｄｏｇｇ（ピドッグ、カン・ヒョウォン）に最近書面インタビューし、ＢＴＳの１０年間を振り返った。「土のスプーンアイドル」だったＢＴＳが「グローバルスーパースター」として成長した過程だ。


ヒップホップアイドルの性格が強かった初期は、ＢＴＳが音楽的方向性を定めていく時期だった。当時ＢＴＳが持ち出したアルバム、学校シリーズ第３部作（２０１３～２０１４）には１０代の夢と悩みが主に込められた。「君が本当に望むことは何か」（『Ｂｏｙ　Ｉｎ　Ｌｕｖ』）、「君の夢は何か」（『ＮＯ　ＭＯＲＥ　ＤＲＥＡＭ』）と尋ね、青春を抑圧する社会と大人を批判した（『Ｎ．Ｏ』）。ピドックは「その時期はメンバーＪＩＮを除いて全員１０代だったので、コンセプトよりは学校生活で感じる感情と１０代が眺める当時の時代像などを音楽的にどのように表現するかについて多く悩んだ」と回想した。

その後、１枚目のアルバム『ＤＡＲＫ　＆　ＷＩＬＤ』を発売したが、期待ほど大きな反応を得られなかった。ピドックは「精神的に大変で、どんな方向性を持って音楽をすればいいか見当がつかなかった時期だった」と振り返った。悩んだ末に「ある程度叙情性がにじみ出てほしいという考えで、ヒップホップというジャンルから抜け出し、少しはエレクトロポップの要素が加味されたトラックに方向を決めることになった」と説明した。ＢＴＳがアイドルとしての地位を固めることになった『花様年華』シリーズのきっかけだった。


熱かった少年ＢＴＳ…「３０代の青年ＢＴＳはもっと多彩になるでしょう」（２）